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飛行機に乗る前のお酒も危険 頭痛や貧血やもっと怖い症状に!

      2016/08/31

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飛行機に乗る前に空港のラウンジでちょっと気分を盛り上げようかな。

楽しい旅行前で良く眠れなかったからちょっとお酒の力を借りて機内で寝よう。

飛行機に乗るのがすごく怖いからリラックスするために気分を紛らわせなくては!

理由はさまざまながら機内や搭乗前からお酒を飲む人が多いようです。

しかし、飛行機で頭痛や貧血が起こったり、旅先で体調が急変するなどは避けたくありませんか?

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気圧の変化で酔いや頭痛が

飛行機でお酒を飲むと酔いやすいということは耳にしたことがあるのではないでしょうか?

機内でお酒を飲むと普段の半分も飲まないのに具合が悪くなったり酔っ払いになって騒ぎを起こしてしまう人もいます。

その原因は低酸素です。

地上10000メートル以上の上空を飛行している航空機、調整された機内の気圧は地上の80%前後になります。

空気中の酸素の濃度も当然低くなり、機内では富士山5合目くらいにずっといるような低気圧・低酸素状態にあるということです。

低酸素の状態では脳の機能が低下して、正しい判断力や思考が働かなくなります。

そしてアルコールは血液中の酸素濃度をさらに低くさせ、酔いがまわり頭がボーっとすることになってしまいます。

低酸素状態では頭痛や貧血が起こりやすく、酔いを感じやすいなど上空ではアルコールの影響は地上より出やすくなります

普段から頭痛持ちの方や貧血を起こしやすい方は特に気をつけてくださいね。

鎮痛薬や酔い止めの薬を飲むという方はもちろんアルコールを飲むことは厳禁となります。

機内の乾燥が影響大

飛行機にはマスクや保湿ケアが欠かせないといつも多くの人が悩まされるのが、

機内の乾燥です!

普段の私たちが心地よいと感じている湿度は40%~70%と言われています。

ところが機内では湿度がこの半分以下の20%にまで下がってしまい、喉や目が乾いて痛むなどのひどい乾きを感じてしまいますね。

利尿効果のあるアルコールを飲んだ上に、このひどい乾燥状態におかれると身体の水分は完全に不足します。

この体内の水分不足により血流が悪くなると、血栓ができやすくなることで旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)という重篤な事態を引き起こしかねません。

機内でのお酒はもちろん、搭乗の前にラウンジで乾杯!として飲んだお酒ももちろん影響してきます。

搭乗前に飲んで、酸素濃度が低下して極度の乾燥状態で飛行している機内で寝てしまうとどうなるでしょうか?

寝ている間は起きているときよりも呼吸が浅いので酸素がうまく体内にとりこめません。

またアルコールによりトイレが近くなったうえに乾燥した機内で体内の水分が蒸発することで脱水症状が進んでしまいます。

頭痛、倦怠感、吐き気、貧血のようなめまい、ふらつきというような脱水が引き起こす症状はとてもつらいものです。

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機内での体調不良はできる処置が限られているため、これらの症状を引き起こす原因を作る飲酒は控えたほうが賢明です。

そして寝ている間は身体、とくに座っていてうっ血することによる血栓ができやすい足を動かすことがありません。

この血栓が肺の血管を詰まらせてしまう(肺塞栓症)と、呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は命に係わることに。

機内ではもちろん、飛行機に乗る前のお酒も控えたほうが確実に安全です。

旅行者血栓症(エコノミー症候群)を予防する

旅行者血栓症というネーミングは聞きなれないという方も多いのではないでしょうか?

これは以前「エコノミークラス症候群」と呼ばれていた、機内で長時間同じ姿勢で座っていることから発症する血栓症からつけられた疾患名です。

最近は飛行機のエコノミークラスに限らずもちろんビジネス・ファーストクラス、さらには車など飛行機以外の乗り物でも起こることから「旅行者血栓症」と呼ばれるようになりました。

機内や搭乗前の飲酒が引き起こす可能性がある最も怖い症状はこの旅行者血栓症でしょう。

今までに多くの人が入院したり、最悪の場合は亡くなってしまうほどの命に係わるような重篤な疾患です。

機内で体調不良を訴えたり、到着後にバッタリ倒れてしまうなどは意外とよくあるケースです。

特に、糖尿病や高血圧、メタボなど生活習慣病を抱えていたり普段から血流が悪い人のアルコール摂取は赤に近い黄信号でしょう。

日頃から全く健康に問題ない人も、高度10000メートル以上の機内という特殊な環境では注意が必要です。

以下のことに気をつけてください。

    • 搭乗前や機内で飲む酒量は普段の半分以下に
    • アルコール度数の高いお酒は避ける
    • 水分は意識的にこまめにとる(1時間に100mlほど)
    • 機内でも足の曲げ伸ばしを中心に運動やストレッチを
    • 圧力ストッキングを着用する
    • 足裏やふくらはぎなど足のマッサージをする

アルコールを飲まない人も水分補給や足の運動などはぜひ行なってくださいね。

機内での過ごし方で旅行を快適に

飛行機に乗るということは酸素濃度が低く、乾燥した場所にいると言う環境の変化を忘れないでください。

全身に血液を送るために普段よりも心臓へかかる負担が大きくなります。

お酒を飲むことでこの負担が増え、身体へダメージを残しては旅を楽しむことができません。

旅行中に病気を発症したり、体調不良や疲労で寝込んだりしてはせっかくの旅行が台無しです。

飛行機の搭乗前や機内でのお酒には十分気をつけて楽しい旅を満喫してくださいね!

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