七五三のお参りの洋服 子どもがスーツやドレスの洋装でもOK?
2016/09/27
七五三のお参りの洋服 子どもがスーツやドレスの洋装でもOK?
11月15日は子どもの成長を感謝し、健康と幸せを祈願する七五三参りですね。
この日はいつもと違う晴れ着で着飾って輝くような姿のお子さんで神社への道がにぎわいます。
さて、いつも目に入るのは華やかな着物姿の女の子とりりしい羽織袴姿の男の子。
お参りするお子さんを今まで見てきて、七五三と言えば着物の和装しか考えたことがない方もいらっしゃるでしょう。
しかしいざ自分のお子さんが七五三参りする年には、
「お参りには着物を着せなくちゃいけないの?」
「スーツやワンピース、ドレスの洋装はダメ?」
と迷う方が多いようです。
七五三に着物以外はOK?
七五三で神社へのお参りをする時は確かに着物姿、袴姿のお子さんたちが目立ちます。
地域や慣習にもよるでしょうが「七五三は本来和装でお参りするもの」と常識のように考えていませんか?
確かに神社への参拝、とくに昇殿参拝と言って正式に社殿に上げさせていただき参拝する時、本来は「正装」がルールです。
七五三のように昇殿して祈祷していただく正式な参拝の場合は正装でということになります。
この正装、つまり着る礼服は日本人の神事の行事であれば和装が正装となると考えられますね。
しかし、正装が和装ということではありません。
和装にも洋装にも正装があります。
この場合はスーツやドレス、ワンピースなどが含まれます。
厳格に言えば正装となるスーツやドレス、ワンピースの色や種類などにも決まりがあります。
ただし、ほとんどの神社は七五三に礼服でのお参りをルールとはしておらず、あくまでも「神様に失礼にならない服装で」と参拝客に伝えています。
時代とともに七五三参りの服装にも変化がありますが、これは鉄則となるでしょう。
結論としては、敬意を表す服装であれば七五三で男の子がスーツ、女の子がドレスやワンピースという洋装でもまったく問題ないと言うことですね。
着物や袴は神社へ正装して参拝するという時に間違いない服装になります。
しかし七五三に正装して参拝するためというより、どちらかといえばお祝いと記念のために親御さんが着せているというケースが多いのが実際のところではないでしょうか。
実際に我が家がお世話になっている氏神の神主様にお参りの服装を尋ねたところ、
「正装に近い服装が望ましいけれども、お家の事情や考えもあるから神様に敬意を払う服装を意識して」とのことでした。
つまり神様にお会いする「よそいき感」のある服装ということでしょう。
神主様が考える七五三参りの服装
- 「正装でなくてもOK。少しおめかし、よそいきという特別な雰囲気がある服で」
- 「家でくつろぐような恰好やTシャツなどそのまま運動やレジャーが出来そうな格好ではないこと」
- 「フォーマルがなくても襟付きのシャツにズボンまたはスカート、寒いならジャケットかカーディガンをはおれば十分」
- 「本来は労働の時に着るジーンズやワークパンツなどのカジュアルはダメ」
- 「素足はダメ。拝殿内はソックス(できれば白)を履いて」
- 「幼稚園や学校の制服でも良い」
とのことでした。
この神社は幼稚園を併設しているのですが、七五三のお参りにこの神社の幼稚園の制服姿でお参りするお子さんが結構いらっしゃいます。
制服は礼服、つまり正装ですしお子さんも動きやすそうでいつものように活発にしていて見ているほうも清々しい気持ちになります。
きっとお参りは制服で、写真撮影は別日に着物でという七五三のスケジュールなのかもしれませんね。
七五三 神社での服装
我が家がお参りした神社は祈祷で昇殿するの人数に限りがありました。
拝殿内にだいたい20人ほどの3歳、5歳、7歳のお子さんとその親御さんが招かれ、お参りさせていただきました。
その際には着物、袴姿のお子さんがほとんどでしたがスーツ姿の男の子1人とドレス(ワンピ―ス)姿のお子さんが2人くらいでした。
うちの子どもは7歳の時に神社へはワンピースでお参りしました。
七五三に洋装を決めた理由
- そのまま食事会への移動があり動きやすさを重視した
- 当日の天候に衣装を左右されたくなかった
- 着物での七五三写真撮影を後撮りにした
- 3歳(娘)と5歳(息子)の時に着物で転んだりぐずったり大変だったので
着物姿でお参りして食事会~写真館で撮影というのはハードすぎると感じたのでもともとワンピースで良いと思っていたのです。
しかもご祈祷をお願いした日が大雨となり、着付けやメイク、写真などの予定がなくてよかったな~としみじみ感じました。
素敵な晴れ着姿のお子さんたちも可愛かったのですが、雨の中裾に泥はねしてしまったり、傘で髪の毛が乱れたり本当に大変そうだと思った記憶があります。
七五三に着物を着てお参りという特別感はなかったものの、実用的には洋装にして正解だと思いました。
他のスーツの男の子とドレスの女の子が洋装にした理由はわかりませんが、「神社に七五三参り=着物」ではなくてもOKとご存じだったのでしょう。
5歳のスーツ姿の男の子は白シャツにネクタイ、ブレザーと半ズボンのスーツでした。
入学式にも使えるように大きめサイズになさったのか、ほんの少しブカブカしていましたがそれも可愛かったです。
他のドレス姿の女の子はそれぞれ3歳と7歳のお参りのようでした。
3歳の女の子は発表会に出られるような華やかなシフォンのピンクドレス、7歳の女の子はワイン色のベロアドレスに黒のボレロを羽織っていました。
うちの娘は紺地に白のリボンがついた膝丈ワンピースとレースの白ソックスでお参りしました。
着物姿のお子さんがほとんどの中のお参りでしたが、特に浮いた感じもありませんでしたよ。
余談ですが、実際に見たり聞いた話では周りから浮く姿のお子さんの服装があるのでお伝えします。
着物ドレスの女の子
個人的に着物ドレスは簡易なおしゃれ着だと思っています。
近所のお祭りやお友達とのパーティーなら良いと思いますが正装やよそ行きではないと思います。
しかもそのドレスが11月の肌寒い時期のお参りに夏っぽい柄だったそうでかなり周りから浮いたようです。
プリンセスドレスの女の子
女の子なら大好きなディズニープリンセスのロングドレス。
日本の神事とアメリカのディズニープリンセスはかなり違和感があるように感じました。
ひょっとしてふさわしいプリンセスドレスもあるのかもしれませんがそのお子さんのドレスはかなり浮いていました。
そもそも「華美でないこと」もお参りのドレスコードのひとつですからプリンセスドレスでは行きすぎな感じです。
ウエスタンブーツの男の子
襟付きシャツにフォーマルっぽいズボンで一応洋服はOKでした。
ただ、足元を見てびっくり!
ウエスタンブーツだったのです。
ウエスタンブーツといえば別名カウボーイブーツ、つまりは「乗馬靴」ですね。
派手なスタッズもついていて、どう見てもカジュアルすぎるし派手だし神社参拝には不向きでした。
周りから見て「あれはちょっと・・・」と思われてはお子さんもかわいそうです。
おそらく神社としてもこれらの服装は仕方なく黙認しているというレベルではないでしょうか。
七五三のお参りはスーツ、ドレス、ワンピースの洋装でもOKですが、やはりフォーマル感がある服装にしましょう!
七五三の写真は記念に着物で
我が家の七五三でフォーマルワンピースの洋装にした経緯はお話ししました。
ワンピースで朝からお参りしてそのまま食事会、実家へ夜まで行っても娘は疲れたと文句も言わずに過ごせたので快適でした。
しかし、こんな我が家でもやはり七五三の着物姿での写真は記念に撮影しておこうと写真館へ行って撮ってもらいました。
写真館で着物姿の撮影を決めた理由
- めったに着ない着物姿でのお祝い写真は一生の思い出になる
- 田舎で遠方の義理の実家へ和装晴れ姿の写真を送って喜んでもらえる
- 写真館ならスタジオで着付けなので普段着で往復でき便利
- 着物のレンタルや購入、クリーニングなどに頭を悩まされずすむ
- 前撮り・後撮りなどにすれば空いている時期に着物撮影ができる
七五三写真のの前撮りと後撮りについては
◆七五三の写真はいつ撮る 前撮りと後撮りどっちがおすすめ?
実際に着物姿での写真を撮影し、普段とは全く違う美しい晴れ姿の子どもの写真はとても貴重な宝になりました。
また義理の実家からは「着物はどうする?」と良く言われていたので「着物も着て晴れやかにお祝いしました」という報告にもなり良かったと思います。
ご家庭により考え方や、お子さんの祖父母にあたる方々の考え、お参り当日のスケジュールなどでどのような服装でお参りするかが変わってくると思います。
ただ七五三参りは着物以外はダメ!ということではないことを頭に入れておくと服装選びのチョイスが広がりますね。
正式な礼服でなくとも「神様に敬意を払った服装が基本」なのを忘れずに、当日の衣装選びをしましょう!