ご祝儀の中身が入ってない! 祝儀袋が空っぽの時はどうするべき?
2017/08/20
結婚式などのお祝い事でご祝儀をいただくとありがたく嬉しいものですね。
しかしながら「ご祝儀袋の中身を確認したら空っぽだった!」ということがあるのをご存知ですか?
用意してくださったお金を入れ忘れたのか、それとも・・・?
考えると頭はパニック、心はモヤモヤ。。
さて、こんな時にはどうするのが良いのでしょうか?
ご祝儀の中身を入れ忘れた?
いただくととても嬉しいご祝儀。
ですが「祝儀袋の中身がない」ということがたまに起こるようです。
特に結婚式など数十人、または百人単位でご祝儀をいただく時には1件くらいあってもおかしくないですね。
ご祝儀を渡そうとする方はまず祝儀袋とお金(新札)の用意をするでしょう。
そして、のし袋の表書き、中袋、金額や住所の書き方etc.と調べながら祝儀袋の用意をすすめますね。
どの作業も形式が決まっており、いくつものマナーを守らなくてはならないものです。
ご祝儀袋に普段は全く使うことのない筆ペンで名前や金額などの文字を書くなど、祝儀袋の準備にはとても神経を使うものです。
祝儀袋のマナーをしっかり読みながらチェックして失礼のないご祝儀を渡そう!と悪戦苦闘しているかもしれませんね。
そしてごようやく祝儀袋が晴れて完成!という時に気が抜けて肝心のお祝いのお金を入れ忘れるなんてことも!
中袋(中包み)には筆やペンで金額、住所、氏名などを墨やインクで記入します。
その際に「大切なお祝い金にインクがにじんではいけない」と、たいていは中身(お金)を入れずに文字を書くでしょう。
お祝いのお金を入れ忘れるなどとはあってはならないことです。
ですが「ご祝儀袋の書き方マナー」に気を取られるあまり、最後にお金をうっかり入れ忘れた!ということも考えられます。
※自分がご祝儀を渡す側の時は必ず「祝儀袋にお金を入れたか」を最終チェックしましょう!
祝儀袋にお金が入ってない時はどうする?
さて、いただいたご祝儀袋を開けて中身を確認・・・あ!お金が入ってない!?
頭が真っ白、いったいどうして?
- もう一度よく探してみよう!(やはり見つからない)
- それなら中身を入れ忘れた?(あの人、そんなおっちょこちょいな事する?)
- またはどこかで盗られた?紛失した?(いやいや、1人分だけ紛失や盗難なんてないよね?)
- まさかあの人最初からお金を入れずに渡すつもりだったんじゃ・・・?(疑心暗鬼の闇の世界へ)
考えが負のループにハマってしまうとどんどん悪いほうへ考えてしまいませんか?
どんどんモヤモヤしてきて心に闇が覆いかぶさっていくような暗い気持ちになりますね。
でも早速「電話してお金が入っていなかったよと伝えよう!」とするのは早計すぎます。
たいていの場合はご祝儀が入っていなかったことは本人には伝えないほうが無難です。
本人は渡したと思っているご祝儀を受け取っていないと言われたらやはり気分は良くありませんね。
「ちゃんと入れはずたよ(困惑)」と言われればそれまでです。
「入れた」「入ってない」「でも入れた」「でも入ってない」という押し問答がもたらすのは?
ただその相手との関係にひびが入るだけという誰の得にもならない結果が待っています。
もし、相手の方がきちんと用意しておいたご祝儀のお金だけを祝儀袋に入れ忘れたなら家に戻った時、または次の掃除の時に発見なんてことも。
後日「すみません!ご祝儀袋を空のまま渡してしまいました!」という連絡が入った人もいます。
どちらにしても「お金入れましたよ」と言われたらそこで「そうですか、大変失礼しました」で終了です。
相手が「入っていないと言うならまたお持ちします」となっても、きっと双方ともハッピーでは終われません。
お金はもらえたけど、相手を傷つけたり不快な気持ちにさせてしまったのでは?と自分が後悔することも考えられます。
ご祝儀が入っていなかったことは深く考えるのをやめましょう、自分の心の平穏と相手との良好な関係のために。
また、ご祝儀のお金が入っていなかったことをどうしても相手に伝えたいという時はどうしましょうか?
黙っておくのが確かに無難なのは良くわかる。
でも自分のこのモヤモヤした気持ちを解消したい!と思ってしまったら?
ご祝儀のお金が入っていなかったことを伝えても良さそうな相手には2パターンあると思います。
- 伝えることで関係がぎくしゃくすることがないほど普段から信頼できる仲の良い相手
- 伝えることでたとえ関係に変化が起こっても良いと思う覚悟ができる程度の相手
または
どちらもどのような展開になるかわからないというリスクはありますが、自分の気持ちはスッキリするかもしれません。
もし伝える場合は「とても言いづらいのですがご祝儀袋の中袋が見当たらないのですが・・・」と遠慮がちに聞いてみてはいかがでしょうか?
そこで「あ!入れ忘れてた。本当にごめんなさい。すぐに送っても良い?」と相手が言ってくれれば円満解決、問題なしです。
ですが上のように「お金入れた」「入ってない」の問答となると望ましい関係は保てなくなることが大いに考えられますね。
次の章をご参考に、ご祝儀の中身がないことを伝える・伝えない、どちらが自分にとって好ましい方法なのか選んでみてください。
ご祝儀トラブルを解決するのは
ご祝儀の中身、つまりはお金が入っていなかったことを伝えることは、相手との関係が現在のようにうまく行かなくなる可能性があります。
お金の入れ忘れだとしても相手から言ってこないかぎりこちらからは伝えないのが無難です。
「自分は入れたはずなのに」と相手が思ってしまった場合、それ以降の関係にはどうしても変化が避けられないと思います。
それに万一ですが、こじれて「あの人にご祝儀渡したのにもらってないと言われた」という悪評をたてられても困りますね。
ですが、どうしても「お金が入っていなかったことを伝えたい」という気持ちが強い時には相手との関係を鑑みて伝えるという選択もあります。
その相手とは、
・そのくらいでは関係がギクシャクしないという強い信頼関係のある相手
または
・ギクシャクしたら今後の関係を続けなくても良いという覚悟ができる相手
です。
そもそもご祝儀はお祝いの気持ちであって義務ではありません。
おつきあいのマナーではあるとは感じますがお祝い事のご祝儀へはなんの強制力もありません。
結婚式をご祝儀でまかなうという風潮があるところではご祝儀=招待客の義務のようにとらえがちです。
挙式や披露宴にかかるお料理、引き出物etc.の費用は確かに高額です。
お食事や引き出物の費用の一部はご祝儀として出してもらいたい、という思考パターンも多く見受けられますね。
実際そのようなケースが多いので、ご祝儀は「祝う人が渡すのが当たり前の義務」と感じていることも多いようです。
ですが、結婚式をはじめお祝い事は招待して祝ってもらう、または七五三や成人であれば晴れ姿や成長を披露して一緒に喜び祝ってもらうのがお祝いの本来の形です。
めでたいお祝い事で招待したんだからお祝い金くれるのは当然でしょう?という考えは逆にストレスのもとです。
お祝い事は、何もいただかない相手でもこちらから「内祝い」を受け取っていただいて一緒にお祝いして喜んでもらうものくらいに考えていたほうが良いと思います。
ご祝儀が入っていないことは珍しいケースだとしても、ご祝儀がなかった、少なかったと不満を持って自分がモヤモヤした気分に支配されるのは大切な時間の大損害です。
自分の心の平穏のために、「ご祝儀はいただければラッキー!ありがたいく!」くらいの気持ちでいるのが良いと思います。
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ご祝儀の中身が入っていなかったことの迷う気持ちが楽になっていただけると嬉しいです。
ご祝儀トラブル対策のご参考になれば幸いです。