アタマジラミの原因と症状 卵の見分け方が発見と駆除のカギに!
2016/07/26
アタマジラミを知っていますか?
おそらく幼児や学齢期のお子さんをもつご家庭の方は知っていても世間的に広く知られてはいないようです。
「え?頭にシラミなんて不潔にしてるからなるんでしょ?」
「いまどき日本にシラミなんていないでしょう!」
大人でもアタマジラミになんてかかったことがないという方が多く、見てもシラミの発生かどうか全くわからないのが問題です。
頭に白いプツプツとしたもの=シラミの卵があっても「フケ?ほこり?」と放置させてしまいがちなアタマジラミ。
アタマジラミの卵に気づいて早く処置することが完全駆除への近道です!
アタマジラミの原因と症状は
アタマジラミは不潔にしているからかかるものではありません。
幼稚園や小学校など集団生活の中でいろいろなものを共有したりまだ幼く頭をくっつけあって遊ぶ年代の子どもに感染が拡大します。
毎日入浴しシャンプーするという清潔な文化をもつ日本も含め海外先進国でも集団発生しています。
アタマジラミは人間の頭髪に寄生し、血液を吸って生きのびています。
羽も持たないので飛ぶこともできず、高くジャンプすることができないのでかなり生存には不利な寄生虫にも思えます。
しかしアタマジラミは帽子やタオル、ブラシについたりして新しい寄生先へ移動するのです。
または頭を寄せ合って本を読んだりゲームをする時に頭髪から頭髪へそーっと移動して新しい住処をみつける・・・
こうやってアタマジラミは感染していきます。
アタマジラミの感染は、集団生活をしている、帽子や寝具を共有する、頭を寄せ合って遊ぶと言う年代、つまり12歳以下の子どもの発症がほとんどです。
このアタマジラミに感染したお子さんから、家族である大人にもうつってしまうので大人の感染者も意外と多くなります。
症状は頭皮の猛烈なかゆみです。
しかし、このかゆみが強くでないこともあり、また、かゆみで気づいた時はすでに頭皮に成虫が卵を産み付けてアタマジラミの寄生がかなり広がっていることも。
一番良いのは、頭皮近くに白いプツプツとしたしらみの卵がある時に気づいて、その卵を駆除することです。
ですが、この卵がフケやほこりと勘違いされやすく、まさかしらみだとは疑うこともないので放置されてしまいます。
すると卵が孵化し、幼虫になり、成虫になるとまた1日に5~10個の卵を産み、アタマジラミが増殖のスパイラルを作り出します。
アタマジラミの見分け方は?
フケやほこりと間違えやすいのがアタマジラミ。
最初は頭をポリポリかくからフケが出やすくなっているのかな?と気にしないままアタマジラミの卵を飼いつづけることになりかねません。
乾燥したフケと違い、卵はしっかり頭髪にしがみついているので、フケのように舞ったり肩のあたりに白い粉がつくことはありません。
アタマジラミの卵の見分け方
- フケやほこりと違って払ってもとれない
- 掃除機で吸っても髪にしがみついていて動かない
- 手でしごいてとるのも難しい
- 片側に多く発生、たいてい利き手の反対側の髪の毛に多い
- 色は半透明~茶色、光って見えるときもある
これに加えて、飛ばないコバエのような虫が髪の間を歩いていたり、頭をかゆがるという症状があればアタマジラミに間違いありません。
このコバエのような虫が「アタマジラミの成虫」であり、頭に卵を産み付けてどんどん増殖させています。
成虫を退治し、アタマジラミの卵が成虫になって卵をまた産んでさらに増殖させないためにアタマジラミの卵の駆除が治癒のカギとなります。
この成虫や卵をアタマジラミ駆除専用のくしで毎日取って駆除していくことでアタマジラミはいなくなります。
皮膚科に行ってもアタマジラミかどうかの診断が下されるだけで、重症の場合を除いて何か治療や処方をしてもらうことはまずないようです。
市販されている薬剤でのアタマジラミ駆除をすすめられますが、この薬剤にもアタマジラミが耐性を持ってきていると言う報告もあります。
やはり昔ながらの安全で無害なくしを使ったシラミ取りが、アタマジラミの駆除には一番確実な方法だと言えるでしょう。
卵は手でしごいてもとりにくく、また数が多い場合などは毎日ケアをする側がヘトヘトになってしまいます。
アタマジラミは清潔、不潔などとは関係なくどんな人でもうつってかかる可能性があるものです。
簡単に駆除できるアタマジラミ対策グッズがご家庭にひとつあれば安心です。
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万一家族に感染しても全員で使うことができるので、アタマジラミ駆除用のくしはひとつ常備しておくのがおすすめです。
アタマジラミにはおおらかに対応を
アタマジラミは不潔だから感染すると言うものではなく、どこかから湧いてくるものでもありません。
寄生虫なので血液が吸える新しい頭髪の住処を求めて人から人へ移っていくのです。
学校や習い事、塾、プールなどを出席停止にするかどうかは所属する団体や保護者の考え、流行蔓延の状況などによるところが大きく明確なルールはありません。
シラミが自分やわが子にうつってから発見されるまでにかなりの日数がかかるので感染源を探すことも無意味です。
人を責めず、自分を責めず、おおらかに構えて専用のくしでアタマジラミを根こそぎ駆除していきましょう。
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くしのケアでアタマジラミは居なくなりますので、アタマジラミによるストレスをためたりあまり神経質にならずに。
昔の人はこんな便利なシラミ取り用のくしもなく、ひとつひとつ成虫や卵を髪の毛からとっていたのですから私たちも大丈夫です。
文字通り「しらみつぶしに」というくしでのシラミ退治作戦、必ずすぐに終わりが来るので頑張ってください!