白目が腫れてぶよぶよのゼリー状に!かゆみと涙が止まらないなら
ある日突然白目が腫れてブヨブヨになったことはありませんか?
白目が腫れるなんて聞いたことないという方もいるでしょう。
ゼリー状になった白目がこぼれそうなほど浮腫み、猛烈なかゆみが表れる目の症状があるのです。
白目が腫れる!?
私があまりに見慣れない目の症状にびっくりしたのはある初夏の日です。
目に何かチクっと刺さるような刺激を感じ、強いかゆみがおこりました。
目の中のゴロゴロする異物感とかゆみに我慢できずにこすっているとどんどん目が腫れてきたのです。
最初のうちは軽い充血とかゆみだったのですが、そのうち涙が止まらなくなり目を動かすと白目が邪魔に感じるように!
よく見ると目の動きにあわせて白目にしわがよるのです。
こすればこするほどその白目のふくらみとしわの寄り方が大きくなるようでした。
白目は腫れて膨らみ、卵の白身のようなぶよぶよのゼリーのようになっています。
いつもすっきりとへこんでいるはずの白目が黒目より膨らんで、それこそ眼球がこぼれ落ちそうになりました。
そうしているうちにまぶたまで腫れがひどくなり、涙とかゆみが止まらない、目を開けることも閉じることもできなくなりました。
ずっと半目だけ開いたの状態で涙があふれ、かゆさと違和感が我慢できないほどに。
かゆさと腫れに気をとられて気づかなかったのですが、よく感覚を研ぎ澄ますと痛いのです。
目が「痛痒い」という表現がぴったりの症状です。
眼帯もなかったのでサングラスで半開きの腫れあがった目を隠し、あわてて近くの眼科を受診しました。
眼科ではその腫れのひどさから「急患」扱いになるほどでした。
何しろ片目が腫れたまぶたに押されて物が二重に見え、閉じることもできず前をしっかり見て歩くことが出来ないのです。
看護師さんに手を引かれて診察室まで案内されました。
眼科の先生は一目見て「ちょっと大きい病院に行ってもらうことになるかもしれないよ」と言いました。
それほどひどい腫れ方でした。
そのあとに診察室でいろいろな検査を受けて、この病名が最終的にわかったのです。
「結膜浮腫(けつまくふしゅ)」という症状でした。
結膜浮腫の原因は?
いろいろな検査を受けて結局「結膜浮腫」ということになり、大きい病院へは行かずに済みました。
結膜浮腫は緊急度の高い病気ではないからです。
結膜とは白目の表面の透明な粘膜です。
結膜はしっかりと白目にくっついているのではなく、白目と結膜の間には少し隙間があります。
この白目と結膜の間に水がたまってむくんで腫れた状態が「結膜浮腫」となります。
結膜浮腫の症状
- 目の猛烈なかゆみ
- 目の中のゴロゴロした異物感
- 白目の充血
- 涙がとまらない
- 白目が腫れてぶよぶよとしたゼリー状になる
- まぶた、目の周囲が腫れる
このような症状は本当にびっくりするものです。
また、結膜浮腫の原因はアレルギーによるものが最も多くなっています。
結膜浮腫の原因
- アレルギー反応(これが圧倒的に多い)
- 細菌の感染
- 目をこするなどの刺激
- コンタクト装着による刺激
- 疲れやストレスによる免疫低下
花粉や動物の毛、ハウスダスト、ダニなどへのアレルギーが結膜浮腫を起こすことが多いのですね。
大人でもこのような現象には驚くものですが、実は子どもさんには比較的多い症状です。
お子さんは目がかゆいと強くこする機会が多いので、花粉症などのアレルギーが起こり、目をこすることでよく起こります。
お母さんがびっくりしてまれに救急車を呼ぶこともあるほど、見た目には本当にただごとではない重大な病気のようにうつります。
夜中に目をこすってしまい、朝起きたら白目がぶよぶよして目が腫れて涙が止まらなくなっていることも少なくありません。
白目が突然こぼれそうなゼリーのようになって不快を訴えれば、原因が全くわからない怖い病気を疑うのも無理はありません。
結膜浮腫の治療は?
結膜浮腫と診断されて、まず眼科の先生に言われたことは「放っておいても自然治癒するよ」ということでした。
この結膜浮腫の症状はそれほど緊急性の高いものではなく、自然に治るものだということです。
私の場合は、あまりに浮腫みがひどかったので眼圧が上がってしまい再検査となりましたが、普通は洗眼してそのまま帰すとのことです。
抗アレルギーの目薬と飲み薬を処方され、「1~2日で治まるはずだけどもし症状がそのままだったり悪化したら来院して」と言われました。
結膜浮腫の治療
- ほとんどの場合は1~2日のうちに自然治癒
- 目をこすらない、さわらない、刺激を加えない
- コンタクトはなるべく使わずメガネで過ごす
- よく冷やす
かゆみがひどくて涙が止まらないのも「冷やす」ことで不快感がかなり軽減できます。
保冷剤や冷やしたタオルを目の上にあてると痛痒さや腫れがすーっと引いていく感じがします。
基本的に結膜浮腫を治すには「絶対に目をさわらないこと」がポイントです。
また、状況が許すならできれば体力を使わずに安静にして治せると一番良いでしょう。
結膜浮腫は自然治癒を待つ
実はこの結膜浮腫、これほどひどい症状が出ることはないものの年に何回も繰り返しています。
はっきりわかりませんが、この重症だったケースの時の原因は近所のフルーツ店で丸ごと売られていたパイナップルへのアレルギーを疑っています。
パイナップルを手づかみで持って帰り、その手で目をこすったことでもともとあったアレルギー性結膜炎がひどくなったのではないかと。
その後は花粉の飛ぶ季節、しばらく使っていない部屋の掃除の後、寝不足などで疲れがたまった時などに発症することが多いです。
そしてなぜか必ず片目だけが結膜浮腫になり、両目がいっぺんになることはありません。
また、この重症の結膜浮腫だった時以外はいつも1日ほどで白目のぶよぶよした腫れは治っています。
白目がぶよぶよのゼリーのようになる結膜浮腫は怖い病気ではありません。
あまり心配せずに、目に触らずに冷やしながら腫れが引くのを冷やして待ってください。
今この症状に悩まされている方はお大事になさってくださいね。