氷が食べたい!氷を食べ過ぎるのは何の症状? 氷食症を治すには
暑い夏でもないのにいつも氷が食べたくて仕方ない!という人がいるのをご存知ですか?
「今まで気にしたことなかったけど、そういえばいつも氷が欲しくなってるかも・・・」
氷を食べ過ぎる悩みをもつ氷食症の人は意外と多いようです。
氷を食べる量が氷依存症気味なら
氷を食べ過ぎる氷依存症の人にはこんな行動パターンが見受けられます。
- 朝起きたら目覚めるために冷凍庫の氷に直行!
- ドリンクバーでも飲み物より氷をたくさん入れて食べるのがいつものパターン
- 暑い日じゃなくても氷や氷菓子が大好きで冬も欠かさず食べる
- バリバリ氷が口で砕けてスッキリする感じがストレス解消になるので氷を切らしたくない
そんな風に氷が大好きで、1日に尋常ではな多量の氷を食べ過ぎている人がいます。
この氷を食べ過ぎる症状に悩むのは女性のほうが多いと言われています。
困るのは家の製氷器の氷がなくなるとコンビニやスーパーに氷を買いに行ってまで食べたいほどになる氷の中毒が起こる人です。
1日に製氷器1皿分より多く氷が食べているなら氷食症という症状かもしれません。
本人は口さびしくなると氷を食べたいと思うようですが、氷で口の中が冷えるのも快感なようです。
身体が冷えて自律神経が乱れいろいろな病気を引き起こす可能性が高くなるので多量に氷を食べ過ぎるのはやめたい癖ですね。
どんなに暑い日が続く夏でも身体を冷やすことは夏バテの原因になると言われています。
しかし、やめたいと思っていてもその原因から治さない氷を食べ過ぎる癖はなかなか抜けないでしょう。
この氷を食べ過ぎてしまう氷食症、なぜ冷たい氷をいつも欲しくなるのでしょうか?
大量の氷を食べる氷食症の原因は?
栄養価のほとんどない、むしろ身体に害とも思えるものを無性に欲しがり食べてしまう症状を「異食症」と言います。
氷がいつも欲しくなりついつい食べ過ぎてしまう「氷食症」も異食症の一種です。
異食症の原因は不明なものが多いのですが氷食症の原因についてはわかっていることがあります。
それは、体内の鉄分不足です。
氷食症は鉄欠乏性貧血がひとつの大きな原因となります。
鉄欠乏性貧血の人は口内の温度が0.2~0.3度高いことがわかっています。
この熱っぽく感じる口の中を冷やすために常に冷たい氷が欲しくなるのだと考えられているのです。
また、この氷食症は妊婦さんにも多く見受けられます。
妊娠中は胎内の赤ちゃんに栄養を送るため、鉄分が不足しがちとなり氷食症に陥りやすい時期です。
また、妊婦さんに限らず一般的に女性は月経で血液を失うために鉄分不足になりやすいのです。
この他に、鉄分を補給する食品を食べない偏食の人、基礎代謝が激しい成長期のお子さん、胃潰瘍や子宮筋腫など血液を失う病気の人なども氷食症となりやすい状況にあります。
氷食症になりやすい人
- 一般的に女性、特に妊娠中の女性
- 食生活が偏食の人
- 成長期の子ども
- いつも激しい運動で大量の汗をかいている人
- 胃潰瘍・子宮筋腫などの病気の人
このようになんらかの原因で体内に鉄分が不足している貧血の人が氷食症になりやすいとされます。
氷食症を治す方法はある?
自分がもし氷を食べる癖がやめられない、氷を食べ過ぎていると感じるなら病院に行きましょう。
病院へ行くほどでもないと感じていても頭痛や立ちくらみ、便秘などから始まり、氷食症が病気を誘発するリスクはとても高くなります。
内科の血液検査で鉄分の不足がないかすぐにわかりますので医師に氷食の症状を説明して血液検査を受けてください。
血液検査で鉄欠乏性貧血や血中の鉄分の数値が低いという診断がつけば、鉄剤を処方してもらって治療することができます。
また、鉄剤治療と並行してできるセルフケアもあります。
血液検査で特に異常が見つからなくても氷食をやめたいと思う人はぜひこれらのセルフケアを行なってみてください。
氷食症の治し方・セルフケア
鉄分を含む食材も含めてバランス良い食事をする
ジュースの代わりに牛乳を飲んだり、レバーやほうれん草なども食べましょう
葉酸や鉄分の吸収を促進するビタミンCなどの栄養素を積極的にとる
大豆、牛乳、卵や赤パプリカ、レモン、アセロラなども食べましょう
汗で大量の鉄分を失わないよう激しい運動を控える
ただし適度な運動をして血液中のヘモグロビンは増やしましょう
食生活や生活習慣の改善で氷食症のこまった症状がみるみるうちに収まることも多くあります。
氷を食べ過ぎる癖が治って体調不良がいっぺんに改善したという人もいます。
鉄分が不足する鉄欠乏性貧血の治療やセルフケアで氷食症を治して元気な毎日を過ごしてくださいね。