かかとのガサガサが治らない ひび割れた鏡餅かかとの本当の治し方
「冬になるとかかとが鏡餅のように乾燥してひび割れになる!」とお悩みの皆様。
きっと夏のサンダル時期はかかとの硬さが少し気になっていますね。
でも春や秋まではせいぜい「かかとが少しかさつくかな?」くらいですっかりかかとトラブルを忘れていませんか?
そして冬になると毎年かかとの皮がむけたりかゆみや痛みのトラブルでユウウツになったり・・・。
冬にかかとがひび割れする原因は?
一年を通してかかとは厚くて硬い。
お風呂で角質を削ってケアしているけど、冬場は削っても硬さや厚さが治らない。
そのうえ白くひび割れて痛いのが続くし保湿クリームも効かないような気がする・・・。
冬の時期には特に鏡餅のようになったかかとが悩みのタネ!
そんな方はこんなかかと症状に思い当たらないでしょうか?
かかと水虫の症状チェック
- かかとが固くガサガサだと冬に強く感じる
- かかとの皮が厚い
- かかとがかゆい、または痛いと感じることがある
- かかとや足の裏の皮がむける
- かかとが白い粉を吹く
- かかとが鏡餅のようにひび割れ、そこに切れたような痛みが走る
- 冬は靴下やストッキングにかかとの皮ががひっかかる
- かかとに保湿クリームや油分を塗りこんでも良くならない
- 一年を通じてかかとのかゆみは強くない
- 足指、足裏に水虫がある、またはあった
冬になるとかかとがピキッとひび割れたり、ナイフで切られるような痛みを感じるまでになってしまうことがあります。
一歩踏み出した瞬間に「ピキ―ッ」っと稲妻のような衝撃がかかとのひび割れに走って、その痛みに顔をゆがめるCMもありました。
もちろん冬の乾燥した空気でかかとが肌荒れやひび割れを起こしていることも考えられますね。
しかし感じる症状が以下の3つにあてはまるならただの乾燥による肌トラブルではない可能性大です。
- 気候が暖かい時期にはかかとのトラブルを忘れるほど症状が軽快する
- 年齢とともにかかとのガサガサやひび割れトラブルを感じるようになった
- 角質を除去してワセリンや尿素のクリームなどで保湿ケアをしても一向に良くならない
一生懸命に角質を除去したり保湿しても治らない、または年齢や乾燥肌のせいとあきらめる前にこの症状を疑う必要があります。
それは「水虫」です!
かかとが硬くてひび割れた鏡餅のようになってしまうのは「角質増殖型水虫」のせいかもしれません。
特にこの「冬場だけ症状のひどさを感じる、保湿しても治らない」にあてはまるなら、水虫の可能性が強く出てきます。
日々受ける刺激によってかかとの角質層が厚くなる角化症だと思っていたら水虫だったと言うケースは意外と多いようです。
水虫であれば当然クリームなどで保湿しても改善は見込めないので、毎冬「かかと鏡餅」が恒例となってしまうのですね。
かかとのガサガサは水虫だった!?
かかとが分厚くガサガサとした状態なのは角質の蓄積や乾燥によるものか?
またはかかと水虫、つまり「角質増殖型水虫」によるものなのか?
それは自分で判断するのはかなり困難です。
皮膚科でかかとの皮膚を丁寧に削って白癬菌に感染しているかどうかを顕微鏡で見て診断してもらうことが必須となります。
そしてかかとの水虫は適切に治療していかないと自然に治ることは期待できません。
冬を保湿ケアでなんとかガサガサ状態を乗り切っても、年を追うごとに水虫症状が悪化することも考えられますね。
また、このかかと水虫がとても治療に時間がかかる爪水虫に進行する可能性もあります。
もともとかかとは水虫の治療が難しい部位とされているので、早く適切に治療をするべきですね。
「かさつき」を乾燥のせいだと保湿ケアでしのがず、かかと水虫の早期発見のポイントとしてとらえたほうが良さそうです。
このかかと水虫はある日突然かかるものではなく、指の間などにあった足水虫が年ごとにかかとまで広がってきたものと考えられています。
指の間など皮膚が薄い場所であれば、ジュクジュクしたり強いかゆみなどのわかりやすい症状で「水虫!」と気づくことができます。
これがかかとのようにもともと皮膚が厚く丈夫な部分では、乾燥してカサカサしている、ひびが入ってきたなどで、痒くなることはほぼありません。
厄介なのは「かかとの水虫はかゆくない」場合が多いのです。
かゆければ「水虫かも?」と疑うかもしれませんが、かゆみが強く出なければまず水虫とは思いませんね。
かゆみなどの症状が出にくく水虫に気づくのが遅れ、毎年冬はかかとがカサつくトラブルを解消できないようです。
かかとの水虫は10年以上かけて足の指などにできた水虫が広がってきたものと考えられています。
このため「中年期」と呼ばれる年齢に差し掛かったころに毎冬かかとのひび割れトラブルを経験する人が増えるのは納得できますね。
かかとの角質をゴシゴシ落として保湿クリームを塗っていても、水虫であれば治りません。
皮膚科で正確な診断を受け、ガサガサの正体が水虫であれば抗真菌剤の塗り薬や内服を処方してもらうことが「鏡餅かかと」を解消する手段です。
この薬による水虫の治療は程度により2~6ヶ月ほどかけて完治を目指します。
かかとの水虫はうつる?
たとえかゆくなくてもかかとにある水虫の白癬菌は人にうつります。
家でのかかと水虫ケアは、人に感染させず自分の症状を改善させていくことが一番の目標になります。
かかと水虫のケア
足を常に清潔な状態に保てるように気を配ってケアしていきましょう。
- 毎日よく足の汚れを洗い落とす
- 洗ったあとは確実に水気をふき取り乾燥させる
- 通気性の悪い靴で足が蒸れる状態を少なくする
- 靴は履いたら乾燥させ、できれば毎日履き替える
- バスマット、スリッパ、軽石、爪切りなどは家族と共有しない
- 歩いて床に落ちた皮膚にも菌があるので掃除はこまめにする
- 同居している人(大人、子ども、赤ちゃん)も夜に良く足を洗ってもらう
- 薬は必ず指示通りに用法と期間を守って使う
かかとの水虫と診断されたら、清潔に洗った足へ処方された塗り薬を患部とその周辺に良く塗ります。
ドクターの指示に従って、かならず完治の診断を受けるまで薬による治療を続けましょう。
「あ、もう良くなってきた」と自己判断で薬をやめてしまうとまた再発してしまうことが多々あります。
水虫の白癬菌はとてもしつこく角質の奥に潜んでいるので徹底的にやっつけてしまいましょう!
かかとガサガサ治し方まとめ
冬にかかとが分厚くガサガサとひび割れて鏡餅のようになるなら「角質増殖型水虫」の可能性があります。
このかかとにできる水虫は強いかゆみを伴わず、温かい時期には症状が軽くなるので水虫と気づきにくいものです。
そしてかかとのガサガサした水虫はクリームなどの保湿ケアでは治りません。
もし毎冬かかとが硬くガサガサして治らない悩みでお困りなら、かかとの水虫を疑ってみてください。
かかとトラブルが角化症か水虫の白癬菌によるものかは皮膚科医の診断が必要になります。
水虫と診断された場合程度に寄りますが薬の塗布や服用で2~6ヶ月かけて完治を目指します。
冬になるとかかとが乾燥してひび割れるのが年齢のせい、乾燥肌のせいだと思わずに一度皮膚科で診断してもらってはいかがでしょうか?
かかとの水虫を完治させて、またツルツルでやわらかなかかとを取り戻しましょう。
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