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インフルエンザ脳症は予防できる?大人もかかる?治療や後遺症は?

      2016/09/28

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毎年流行するインフルエンザ。

しかしインフルエンザ自体がそれほど恐ろしい感染症かと言えばそうではないようです。

インフルエンザによる合併症こそ一番の心配となっています。

その中でもインフルエンザによる脳症はあっという間に進行し、経過が良くないことからとても恐れられているのです。

このインフルエンザ脳症に、なぜかかってしまうのか、後遺症はどうなのか、大人でもかかるのか、予防法はあるのか?ということについてまとめました。

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インフルエンザ脳症の原因は薬?

インフルエンザといえば、発熱・咳・倦怠感などの全身症状がつらいウイルス性の病気ですね。

毎年必ず発生して流行しますが、インフルエンザ自体がとても怖い病気かと言えばそうではありません。

最も怖いのはインフルエンザ合併症である肺炎や脳炎・脳症による後遺症、また最悪の場合は死亡ということです。

その中でもインフルエンザ脳症は小さいお子さんのお世話をする方にはとても怖がられているものです。

インフルエンザ脳症はなんと全体のうち5歳までの幼児の発症が80%以上あります。

インフルエンザ脳症が起きるのは1歳がピークで6歳以下に集中しており、乳幼児が発症しやすいという特徴があります。

なぜインフルエンザ脳症がこれほど怖がられているのでしょうか?

その大きな理由はインフルエンザ脳症の死亡率は30%後遺症が残るケースが25%とされるからです。

死亡率30%は非常に高い確率であり、そのうえ無事に助かっても後遺症が残るケースが多々あります。

つまりインフルエンザ脳症になってしまうと全く問題なく完全回復する見込みが半分以下だということが恐ろしいのです。

インフルエンザ脳症は発症すると命に関わるか、身体や知的障害など後遺症の障害が残る可能性がとても高い病気なのですね。

もうひとつはインフルエンザ脳症は、発熱症状が出始めてから数時間から1日くらいの短い時間で急激に悪化してしまうことです。

乳幼児の親や周りで世話をする大人が何か様子が変だ、できることはないか考えているうちにどんどん悪くなります。

また病院に運ばれても医師の手立てがないうちにあっという間に症状がどんどん進んでしまう場合が多いのが恐ろしいですね。

インフルエンザ脳症の主な症状は、

  • 発熱、咳、嘔吐などのインフルエンザ症状
  • 長引くけいれん
  • 急激に進む意識障害

です。

このうち

  • 呼びかけにこたえない
  • うわごとを言う
  • 場所や時間がわからない
  • 幻覚、幻聴
  • 意味不明な言葉を話す
  • 不可解な動作をする

など普段とは明らかに違う動きをみせるという意識障害はほぼすべての例に見られます。

またインフルエンザ脳症はインフルエンザの中でも香港A型株に合併しやすい特徴を持っています。

インフルエンザ脳症の特徴

  • 発症患者の8割以上が6歳以下の乳幼児
  • 高熱、意識障害、異常行動、けいれんなどがみられる
  • 発熱から神経症状がでるまでが48時間以内と短い
  • 急激に症状が悪化していく
  • 死亡率が高い
  • 知能や身体へ後遺症が残る確率が高い
  • 香港A型のインフルエンザに起こりやすい

聞くととてもおそろしい病ですね。

インフルエンザ脳症の原因は何なのでしょうか?

現在のところ、インフルエンザにかかって服用した解熱剤のアスピリンが脳症を誘発するという説が原因の一つとして濃厚です。

熱が出たから安易に市販のアスピリン成分の解熱剤や昔処方された飲み残しの解熱剤を飲むのは厳禁です。

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インフルエンザが流行っている時期にはなるべく市販薬ではなく医師の診断の上で処方された薬をのみましょう。

また、アセトアミノフェン成分の解熱剤はリスクが低いとされ、現在インフルエンザの解熱に推奨されています。

インフルエンザ脳症の症状は大人にも?

インフルエンザによる乳幼児の死亡例が多いのが脳症で、高齢者のインフルエンザ死亡例が多いのは肺炎によるものです。

大人でもインフルエンザ脳症にかかる例はありますがとても少なく、インフルエンザ脳症はほぼ小児におきる合併症ととらえられています。

小学生以上の大きなお子さんになると発症例が激減し、大人ではそれほどの心配がなくなります。

ただし、大人ならインフルエンザ脳症にかからないのかと言えばそうでうではなく、大人の発症死亡例もあります。

心臓病や糖尿病の持病がある方、またアスピリンの服用で発症するリスクが上昇しますのでお気をつけ下さい。

大人のインフルエンザ脳症の場合も小児と同様に高熱、けいれん、意識障害などの症状が出て急激に悪化します。

まれながら成人のインフルエンザ脳症による死亡や後遺症のリスクもあり、後遺症が残った場合は早期にリハビリテ―ションを開始します。

インフルエンザ脳症を小さい子どもだけの症状と油断せず、大人もインフルエンザの予防と、かかったら解熱剤を自己判断でのまないなどに注意しましょう!

インフルエンザ脳症へ予防接種の効果は?

インフルエンザ脳症を予防することはできるのでしょうか?

最大の予防法はインフルエンザにかからないことです。

それには十分な睡眠や栄養、規則正しい生活で身体の免疫力をアップさせておくこと。

そして毎年皆さん気をつけて行なっているでしょうが、手洗い、うがい、適度な湿度を守ることです。

そして特にインフルエンザが発生している時期には自己判断で頭痛薬、解熱剤を服用しないことです。

また、インフルエンザにかからないことが最大の防御だとすればワクチンの予防接種はどうでしょうか?

これについては、◆インフルエンザ予防接種を受けるか受けないか? でもご紹介したように、予防接種をしたからインフルエンザにかからないと言うわけではないことも考えに入れます。

  • 予防接種をしたからインフルエンザにかからないわけではありません
  • インフルエンザ脳症はワクチン接種では予防できません。

つまりインフルエンザワクチンの予防接種はインフルエンザ脳症を防げないということがわかります。

ですが、インフルエンザワクチンには「感染や発症を防ぐことはできないが、重症化、重い合併症を防ぐ効果が期待できる」とされています。

重い合併症であるインフルエンザ脳症を防ぐ効果が期待できるということではないでしょうか。

さらに、インフルエンザ脳症にはタミフルやリレンザなどインフルエンザの抗ウイルス治療薬も効きません。

インフルエンザ脳症にはいまだに有効で決定的な治療法がみつかっていないのです。

そうすると、重症化を防ぐ効果が期待できるインフルエンザワクチン予防接種がインフルエンザ脳症の予防法の選択肢に入ってきますね。

特に小さいお子さんのお世話をするご家庭の方はお子さんのインフルエンザ脳症の予防にワクチン接種を考えても良いかもしれません。

まとめ

インフルエンザ脳症はとても怖い症状ですね。

一番の予防法は、インフルエンザウイルスに感染しないこと!です。

日頃からたくさん寝て栄養をとって元気な身体を保ち、手洗い、うがいを励行しましょう。

ウイルスに感染しても自己判断で解熱剤を飲まないことも大切です。

また、発症は6歳以下の乳幼児に集中していることから、お子さんが小さいうちはワクチン接種を予防法の選択肢に入れることも良いと思います。

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