お歳暮にハムを贈るのはなぜ?ハムとソーセージの美味しい食べ方も
お中元、お歳暮や贈り物にハムやソーセージの詰め合わせは定番ギフトですね。
食事にもつまみにもおやつにも幅広くつかえて助かります。
でもなぜ贈り物にハム、特に年末のお歳暮ギフトやお正月ギフトにハムやソーセージをよくいただくのでしょうか?
その理由に迫ってみました。
そしてたくさんいただいたけどどうやって美味しく消費しよう?という方にレシピや本来のおいしい食べ方をお伝えします。
お歳暮にハムはなぜ定番に?
お歳暮や年末年始のギフトコーナーにはハムやソーセージの詰め合わせギフトが綺麗に飾られていますね。
皆さんも一度はハムを贈ったりいただいたりしたことがあるのではないでしょうか?
そもそもなぜハムがお中元やお歳暮、お年賀のギフトとして喜ばれるようになったのでしょう?
それは現在からさかのぼること100年あまり、明治から大正の時代にさかのぼるとヒントがありました。
当時の長崎で日本のハム製造のパイオニアであった松田氏が明治5年に明治天皇が長崎へいらした時に自家製のハムを献上したというエピソードがあります。
松田氏のおかげでハムは天皇へ差し上げるほどの高級で貴重な品だという認識が広まったのでしょう。
その明治から昭和のはじめ頃まではハムといえば1本米俵1俵(60kg)の値段だったそうです。
お米60kgは今ではそれほど高額ではありませんが、大正時代はサラリーマンの月収の30%と言うほどの値段だったようですよ。
ハム1本の値段を現在の貨幣価値に直すとだいたい7~8万円くらいでしょうか?
高級すぎて手がでないほどの食品ですね!
このころからハムが尊敬する目上の方、大切な方への高級な贈り物として伝わり、現在に至るものと思われます。
また、少なくとも昭和中後期まではお正月三が日と言えばデパートもスーパーも商店も休み。
ファミレスやコンビニもなく、とにかくお正月と言えば買い物にも行かず家でおせちを食べて静かに過ごすものでした。
ごはんやおつまみの買い物をしたくてもお店が開いていないのです。
レストランももちろん閉まっているので、家にあるおせちと冷蔵庫の食材でお正月のごちそうをまかなわなければなりませんでした。
その時期にすぐにおかずにもつまみにもなる、そして高級食材として認識されているハムやソーセージは年末年始の贈り物として喜ばれます。
子どもには大人気のハムやソーセージは大人には高級で特別な機会に食べる食材、料理にも使いやすく開封してすぐに食べられる便利なおかずとして必ず喜ばれるギフトとして贈られるようになったと考えられます。
ハムとソーセージの料理は?
ではせっかくお歳暮などのギフトにいただいたハムやソーセージ、どうやって美味しく消費しましょうか?
あまりたくさんいただいても大家族でもないかぎり実はそれほどすぐに食べきることはできませんね。
我が家ではよくハム&ソーセージの詰め合わせギフトをいただきます。
そんな時はこの時とばかりにあらゆる料理に美味しくハムやソーセージを使って大量消費していきます。
- そのまま冷製のオードブルに
- ポテトサラダ、パスタサラダにたっぷり
- シャキシャキレタスとハム(ソーセージ)+オリーブオイルとアップルビネガーのさっぱりサラダ
- キュウリやニンジンと酢漬けにしてピクルスやマリネのアクセントに
- ハムステーキのグレービーソースまたは粒マスタードソース
- ハム、ソーセージ、クラッカーとチーズでカナッペパーティー
- 友人を招いてハムとレタスが主役のサンドウィッチパーティー
- ハンバーガーではなく「ハムバーガー」
- ハムカツやソーセージフライ(ホットケーキミックス衣揚げ)
- ハム&ソーセージのトマト鍋
- ポトフやおでんの具材に
- ハム、ソーセージを野菜、卵焼きなどと一緒に手巻き寿司
- 味噌汁の具にも(だし入らずで美味しい)etc.
ハムやソーセージは肉のかわりなら何でもおいしく使えます。
塩気やだしが良く出るのでスープや鍋系の具材にはよく合いますよ。
ソーセージのフライはホットケーキミックスを衣にするとアメリカンドッグのようになりほのかに甘じょっぱく絶品です。
ハムは焼くか焼かないか?
さて、ハムやソーセージはとても使い勝手が良くたくさんの人に好まれる優秀な食材です。
よく朝食に食べたり、夕食の食卓にも欠かせないという方も多いのではないでしょうか?
その際にぜひ覚えておいていただきたいのがハムやソーセージには意外と知らない美味しい食べ方があることです。
皆さんはハムやソーセージをフライパンでジュージューこんがり焼いたり、しっかり熱湯でボイルしていませんか?
実はハムは焼かないほうがおいしく食べられると言われています。
もともとそのまま美味しく食べられるための食感や味付けに工夫がされているため、焼くとそのバランスが崩れてしまうのですね。
ただし、グリル用、ステーキ用のハムは焼いて食べるほうが風味良く美味しく食べられます。
ソーセージは焼くより茹でるほうが美味しいと、食品科学の教授はボイルして食べる調理法をすすめています。
大切なポイントは熱湯でグツグツ煮ないこと!です。
熱湯でゆでるとソーセージのせっかくのうま味がお湯にどんどん流れ出してしまいます。
確かに茹ですぎたソーセージ、味が薄くてイマイチだと感じることありますね。
そして一番簡単なのは
- お湯を沸騰させて火を止める
- 冷蔵庫から出したソーセージを熱湯の中に入れる
- 火を止めたお湯の中でそのまま8~10分おいたら出来上がり
という方法です。
本来ソーセージが一番おいしくゆであがるのが80度くらいのお湯です。
冷蔵庫から冷え冷えのソーセージを出して投入された熱湯の温度がちょうど適温に下がり、うま味を損なわない良い茹で具合になるようです。
まとめ
贈られてうれしい食品に選ばれるハムやソーセージ。
ぜひたくさんのシーンで食卓を飾り、美味しく召し上がってください。
海外でのハムのお歳暮事情はこちらです↓
ハムやソーセージを囲んだ食卓で小ネタにして盛り上がってくださいね。