ゴキブリ退治に殺虫剤がない でも一番効くのは家にあるもの!
せっかく昆虫に生まれてきたのに子どもからも大人からも忌み嫌われるゴキブリ。
なぜこんなに嫌われるようになったのでしょうね?
古生代には巨大虫だったゴキブリを恐れる先祖からのDNAが私たちに受け継がれていると言う説がありますが、北海道などゴキブリを見る機会がない寒冷地ではまったく嫌われていません。
おそらくゴキブリ=汚い、見た目が気持ち悪い、逃げ足が速い、なかなか死なないことで家の人が「ギャー!」っと叫んで逃げ回る姿が私たちの記憶に代々刷り込まれているのではないかと思います。
そう、ゴキブリってなかなか死なないし、その姿が汚いんですよね・・・。
今回はこのゴキブリを殺虫剤がなくても家にあるアレですぐに退治する方法をお伝えします!
ゴキブリに遭遇した時にすぐ退治できる?
ゴキブリを見かけたら
- とりあえず逃げる
- とりあえず叩く
- 殺虫剤がないか探しに行く
といういずれかのパターンの行動をすると思います。
1.とりあえず逃げる
逃げて視界から消えてくれるのは良いのですが、その場に戻ることが怖くて嫌になってしまいませんか?
しかも自分が逃げている間に敵(ゴキ)も逃げて、どこかにずっと潜んでいたら・・・と考えると夜もおちおち眠れません。
やはり逃げずに勝負をかけて退治をしないと自分の精神の安定のために良くないでしょう。
2.とりあえず叩く
昭和の時代を温暖な九州地方で過ごした私にはゴキとの遭遇は日常茶飯事でした。
今でもあまりゴキが怖くないのはその濃く褐色のグロいルックスになれていることと、何より母、祖母が勇敢に立ち向かって勝利する姿が何度も記憶に刷り込まれているからです。
当時の戦法は殺虫剤などではなく最も出番が多いのが「スリッパ」。
スリッパがなければ新聞紙で叩いて退治するのですが、やはりしなり方といい、威力はスリッパが一番だったようです。
しかしこの方法で嫌なのは敵の亡骸の後片付けです。
退治後は本当に見るも無残な姿になり、スリッパも汚れている感じがするし後味が悪いものでした。
(余談ですが、敵の亡骸は新聞紙やティッシュにくるみ、生き返らないように祖母も母も玄関先で「火葬」していました。)
今も敵に遭遇するとスリッパや新聞紙、雑誌で退治しようと構えるのですが、後始末のことを考えてこの先祖から伝わる戦術は封印しています。
3.殺虫剤がないか探しに行く
逃げてもダメ、スリッパで叩いても後始末が嫌、となれば敵をきれいにあの世へ送ってくれる殺虫剤が一番の方法です。
「出たーーーー!」と相手を目視した瞬間に殺虫剤を探しに行きます。
・・・でも、ないんです。
そういう時に限ってない、見当たらない、そして探している間に逃げられるという悔しい負け戦は何度も経験しています。
殺虫剤は買い置きしなかったり、よほどでないかぎり手の届きやすいところに置いておかないものですから敵との一戦には間に合わないのですね。
ゴキブリには遭遇しないのが一番ですが遭遇したらすぐ退治できるように心の準備をして武器のありかを覚えておきましょう。
ゴキブリは洗剤で窒息死する
殺虫剤は強力な武器ですが、家に常備していない場合や「あれ、どこにあったっけ?」と見つけられないことがあります。
ゴキとの戦いに殺虫剤よりも確実にすぐ取りに行けるところにあり、効き目抜群の武器が家の中にあるのをご存知ですか?
それは「液体洗剤」です。
台所にある食器洗い用、お風呂のボディソープやシャンプーなどの液体の洗剤でOKです。
そうです、どのお家にもほぼ確実にありますね。
この液体洗剤をゴキにかけると最初はじたばたしますが数十秒で動かなくなり死んでしまいます。
これは昆虫の呼吸法と関係があります。
私たち人間や哺乳類、鳥類は口や鼻から空気を肺へ送り、酸素を体内にとりこんでいます。
これに対し昆虫であるゴキブリは肺呼吸ではなくて「気門」というからだの縦横にある20ほどの穴から空気を体内にとり入れています。
気門からつながっている細い気管という管で呼吸をしています。
ゴキブリは人間より生命力があるとはいえ、息が出来なくなれば死んでしまう生き物です。
気門と気管がふさがれて呼吸ができなくなれば窒息死するというわけです。
「じゃ、水をかけると退治できるのね!!!」とお思いでしょうが残念ですが敵は水責めでは死にません。
あの「イガイガした毛のようなもの」「黒光りするアブラのてかてかした体表」というルックスの気味悪さを思い出してみましょう。
別名アブラムシとも呼ばれるようにゴキの体表は油でおおわれています。
これにより水をはじいて気管を水がふさがないように防御しています。
また、ゴキの身体には細かいとげのような毛が生えていますね(これも気持ち悪がられる理由のひとつですが)。
この細かい毛も気管へ水が入らないように水をはじく役目をしています。
ですので、水と油を混ざり合わせる役目をするもので気管をふさぐことがとどめとなります。
この水と油がくっつく働きをするものは界面活性剤です。
洗剤には界面活性剤が含まれていて、ゴキの気門から気管の仲間で入り込んで空気の入口をふさぎます。
いくつかふさがっていない気門があればゴキはそこから呼吸ができますが体にあるすべての気門に液体洗剤がかかると窒息死します。
しばらくじたばたしているのは徐々に息が出来なくなって苦しんでいるのですね。
敵ながらかわいそうですが仕方ありません。
敵の口ではなくてお腹全体にまんべんなく液体洗剤をかけて早くあの世へ送ってあげましょう。
ゴキブリ退治は殺虫スプレー以外でもできるんだ!
ゴキブリを殺虫剤のスプレーががなくても退治できるのは、液体洗剤です。
液体洗剤ではなくてもゴキの体の油になじみやすく気管に入りこむ液体なら退治することができます。
ゴキブリ退治ができる液体
- 台所洗剤
- シャンプー、ボディーソープ
- サラダ油、オリーブ油などの油
- 化粧品の乳液
番外編として「熱湯」も退治には強い威力を発揮します。
ゴキといえども熱さには勝つことができません。
常にポットにお湯があるご家庭なら熱湯も強力な武器になりますね。
またゴキは界面活性剤以外にアルコールにも弱く、ファブリーズやリセッシュなどのエタノールや界面活性剤含有の消臭スプレーも効き目があるようです。
逃げ足が速くて見失ってしまったという時は、タンスの隙間やベッドの下にスプレーしておくのも良いかもしれません。
洗剤や油、乳液などなら妊娠中の女性、赤ちゃんやお子さん、体の弱いお年寄りがいらっしゃるお家でも殺虫剤の成分を吸い込む心配がないので安心です。
ゴキブリ退治はスマートに
ゴキと遭遇してしまったら逃げずに美しく勇敢に戦いましょう。
スリッパで叩く戦法も良いですが、後の処理がきれいにできるのは「液体洗剤をまんべんなくふりかけること」です。
「界面活性剤」が含まれているもの、または油、乳液をゴキの体全体にかけて気道をふさげばあの世へ行ってくれます。
人類とゴキの長い闘いはまだ終わらないでしょうから、ぜひこの方法を覚えておいて慌てずにスマートに勝利してくださいね!