五月人形 兜は何歳まで飾る?成人したら処分はどうする?
2017/04/12
端午の節句は何歳までお祝いするのか疑問に思ったことはありませんか?
子どもたちが大きくなったらいつまでこどもの日をお祝いするんだろう?
端午の節句祝いは長男、次男、三男と兄弟で一緒に揃えたのに。
今は毎年飾っている五月人形や鯉のぼりはどうする?
そして結局この端午の節句飾りは最後にどうなっちゃうの?
兜いらないと言い始める
思えば長男が生まれて初節句と張り切ってお祝いした端午の節句。
その後も毎年春めいてくるころにしまいこんでいた飾りを出してこどもの日のお祝いをしていました。
兜や鯉のぼりを見ながら「かっこいいね~、強そうだね~」と喜んでいた幼く可愛い息子。
その五月人形を無邪気に喜ぶ姿は小学校に上がる頃までしか記憶にありません。
息子も母の背丈を超える頃に「兜?別にいらね~し」と可愛くなくなってきました。
小学5、6年生で兜の存在を忘れ始め、端午の節句は寿司と柏餅を食べることがメイン。
菖蒲湯でお風呂に菖蒲が入っていれば「大変だ!ニラが浮いてる!」という息子に愕然とするこどもの日が恒例です。
また、周囲の次男、三男と男兄弟をもつご家庭では「立派な兜が長男だけでは下の子がかわいそう」と結構悩んでいました。
長男が生まれればどんな五月人形を揃えてあげようか、二人目の男の子には兜はどうする?と次々疑問が起こるものです。
さて、この初節句から親を悩ませた男の子の節句飾り。
一体いつまで端午の節句に五月人形を飾るご家庭が多いのでしょうか?
五月人形と兜 何歳まで飾る?
五月人形が災難から身を守るお守りだと考えれば一生の飾りですね。
ですが大人になって自分のために端午の節句の人形や兜を出している男性はあまり聞きません。
昔は男子の成人を示す「元服」という儀式が11~16歳くらいに行なわれていました。
この昔の成人する年齢くらいに五月人形や鯉のぼりを飾らなくなるご家庭が多いようです。
元服という昔の成人とされる年令は、今でいうと小学校高学年~中学生・高校生あたりでしょうか。
周りの方に男の子さんにいつごろまで端午の節句飾りをしていたか聞いたところ、以下のような答えをいただきました。
- 小学生まで。6年生までは結構喜んでいた。
- 中学生まで。周りでも飾る家と飾らない家が分かれ始めたのがこの頃。子どものタイプにもよる。
- 高校生まで。兄は興味が無くなったが下の弟がいたので。弟は中学2年生まで。
- 大学入学で実家を出るまで。周りからは結構「まだ飾ってるの?」と驚かれたけど祖父母の希望で(笑)
中には小学校入学と同時に飾らなくなったと言うとても早い年齢でに飾らなくなるお家もありました。
また成人してもミニ兜を自分で机に置いて飾っているというお兄さんもいたり、本当にさまざまです。
一番参考となったのは「息子が節句に興味が無くなったらおしまい」というご家庭が多くあったことです。
端午の節句はいつまでお祝いする、五月人形を何歳まで飾るという決まりはありません。
お家のしきたり、息子さんのタイプなどを相談しながら飾り終わるそれぞれのタイミングを決めて良いということですね。
五月人形 成人したら結局どうなるか?
さて、子の健やかな成長を願う親の気持ちを一つの形にしたとも言えるのが端午の節句の五月飾りです。
「初節句は盛大に!」「兄弟は平等に!」「ムリしても喜ぶお祝い飾りを!」と親が四苦八苦した五月飾り。
男の子たちもある一定の年齢、思春期を迎える頃に興味が無くなってくることが多いようです。
「兜いらないから売ってそのお金でゲームのソフト買ってよ。」とスレたことを言い始めます。
結局のところ男の子たちの端午の節句をお祝いした人形飾りなどは最後はどうなるのでしょうか?
成人した息子さんを持つお母さんたちに聞いてみました。
- 子どもたちが中学生までムリムリ飾ったけど押入れにしまわれている
- 人形供養に出そうと思いつつもう10年以上物置に入っている
- 息子たちが実家を巣立つタイミングで全員に五月人形は処分して良いと言われた
- 実家を出るとき兄弟間で「誰が兜を持って行くか」で揉めた。ちなみに誰も持って行きたくない(笑)
- 家にあっても置き場に困る。持って行きなさいと言ったら処分に困っておじいちゃんとおばあちゃんの家に預けに行った
- もう息子は興味なし。粗大ごみでも出せるけど心情的に出来ず、もったいないと毎年なぜか50歳の夫が飾っている
さて、幼いうちに「息子へ愛情を伝えたい!」とご両親が頭を悩ませた端午の節句飾り。
ですが男の子は意外と早くにお祝い飾りには執着がなくなるようです。
女の子だとひな祭りとお雛様飾りには長い間大切な思いを持ち続けるケースが多いようですが男の子は違うようです。
男の子はできれば成人したら自分ではもう持っていたくない、実家に置いておきたいというホンネが多いみたいですね。
私の弟は自分の初節句で立派な五月人形をいただいたあまりに5月の端午の節句前になると嘆きの声が響いています。
五月人形の処分は
聞いたところ、やはり心情的に粗大ごみには出せずまだ実家の押入れや物置にしまいこんでいるというご家庭が多くありました。
「本当はだれか欲しい人もらってくれればいいけど」と「できれば捨てたくない、譲りたい」と希望する人も多いです。
息子さんがいらなくなった五月人形を処分したいと思ったら
- 周りの人(親戚、知人友人など)に欲しい人がいないか聞いてみる
- 慈善団体に寄付(寄贈)できないか問い合わせる(「五月人形 寄付」などで検索)
- オークション、買い取り業者などを利用してリサイクルする
- 思い切って粗大ごみに出す
- 人形供養をして処分してもらう
人形供養も全国から郵送で受け付けてくれる神社、寺院、団体などがあります。
大きさにもよりますがだいたい5千円ほどが相場、1万円以内で供養の儀式をしていただけると思います。
今まで息子さんを守ってくれたお節句飾りにありがとうの気持ちを込めて、ご自分の良いと思う方法でスッキリお別れしてくださいね。
ご参考になれば幸いです。