先生あのね日記作文 小学校で出るこの宿題の意味は?
2017/05/22
お子さんが小学校で「先生あのね」という宿題を出されて「これ何?」と思う方は多いのではないでしょうか?
「せんせいあのね」は先生へ語りかける口調で書く日記です。
まだ上手く伝える文章を書いたことがない幼いわが子にこの宿題できるのかしら?
そして親子ともどもどうやって書けば、どうやって教えれば良いのか?と迷いますね。
今回は小学校で行なう先生あのね作文の意味は何なのか?についてお伝えします。
先生あのねの宿題って何?
先生あのねは、小学校低学年で行なう作文入門トレーニングのようなものです。
その日にあったことや感じたこと、なんでも思いつくことを短い言葉で日記にして先生へ伝えます。
「せんせいあのね、」という先生に話かける書き出し文だけが決まっていますがあとは自由です。
先生との交換日記のようなイメージですね。
国語、道徳、生活などの授業の宿題で出される小学生が多いようです。
毎日、または週末と頻度は違いますが継続的に宿題として出されます。
私の子どもたちは別の小学校に通いましたが、上の子、下の子ともに1年生は毎日の宿題で出ていました。
その日にあったことを「せんせいあのね、ぼくね~」と日記にして翌日提出します。
「あのねノート(あのね帳))というノートに書く学校もありますが、うちの子たちは10マスのB5原稿用紙を毎日持ち帰りました。
まだ文章を書いて何かを伝えることに慣れていない小学一年生ではとても時間がかかるこの宿題。
「うちは毎日時間がかかってストレスだしすごく大変!先生あのねって何の意味があるの?」というお母さんもいました。
確かに慣れないうちは時間がかかったり親が手を貸してやらねばならなかったりと苦戦することもあります。
ですがこの「せんせいあのね」を宿題で継続的にこなすことにはメリットがありました。
先生あのねで作文は上達する?
たいていは提出したあのね日記に対し先生が短いコメントを書いて返却してくれます。
また児童が順番に自分の「せんせいあのね」を発表するクラスもありました。
お友達がどんな出来事を経験したのか、それをどのような文章で表現したのかを聞くことは勉強になりますね。
さて、この先生あのね日記の宿題にどんな意味があるのかという疑問もあるようです。
「せんせいあのね、ぼくねこんなことしたよ、楽しかったよ」というやさしい語りかけ文を毎日書いて作文能力が向上するのか?
そんな風に感じる保護者のかたもいるようです。
この宿題の一番の意味は子どもが誰かに何かを文章で伝え、言いたいことがうまく伝わり反応が返ってくるという喜びを味わうことだと思います。
そして先生とのコミュニケ―ションが深まり、信頼関係が築きやすくなることがメリットではないでしょうか?
しかし他にも、この小学校低学年でとても簡単な短い日記を書くことにはメリットがあると私は考えます。
子どものメリット
- 語彙(ごい)が増える
- 文字を覚える
- 表現力が豊かになる
- 文字や文章を書くことが苦手でなくなる
- 自分で考える力、伝える力が身につく
- 構成がしっかりした作文を書く基礎力が身につく
これらを経験すると後に課題となる読書感想文や作文、小論文などを書く時に有利です。
もちろん「せんせいあのね」日記を書くことによりすべての子がすぐ飛躍的に作文力が上がるというわけではありません。
ですが、誰かにことがらを上手に伝えるために文章を書くと言う継続トレーニングを低学年から始めるのは効果的です。
そして伝えたい要点を簡潔にまとめる文章能力を磨くことは日常生活においてもとても役立つと思います。
また、毎日あのね日記を書いていると頭の中で作文の基本構成である「はじめ・なか・おわり」という3つの組み立てが自動的にできるようになってきます。
伝えたいことの要点を外さず表し、文の構成がスムーズにでき、表現力が豊かになってくることで作文力は上がってくるはずです。
伝える力、表現力、文章の構成力。
これら力のを磨くことは受験や入社の筆記・論述試験など将来的にに活きてきます。
この能力は今後は大学入試などのテストで今後主流となる記述式問題を正しく解答する武器となるはずです。
文章で的確に物事を伝えることは、仕事で書類や資料を作成したり、レポートを提出するなどで社会に出てからも非常に役立つ能力です。
日記作文に費やす今の苦労は将来的に必ず報われ、活きてくるものだと思います。
また子どもが「先生あのね」日記を書いて提出する宿題には親へのメリットもあると感じています。
親のメリット
- 子どもの文章能力を把握できる
- 一緒に聞いたり話し合ったりすることでコミュニケーションが深まる
- 子どものその日の様子や気持ちを感じ取れる
- 表現能力や感受性の発達など子どもの成長がよくわかる
- 先生のコメントから先生の人柄や指導方針などがうかがえる
誰かに自分の言葉で伝える喜びを味わうこと、続けることで文章構成力や表現力が上がること、親が子どもの成長や様子を把握できること。
大きくはこの3つが先生あのねが宿題に出され、子どもが継続して日記作文を書くメリットだと思います。
先生あのねには書き方のコツがある
作文を書くのは親子とも苦手、しかも毎日の宿題なんて・・・それでは「先生あのね」を書くのは苦痛ですね。
先生あのねには覚えてしまうとあとは楽に書けるようになる書き方のコツがあります。
先生あのね日記を楽々とスムーズに書くための書き方のコツは次回お伝えしたいと思います。
小学校低学年のお子さんが伝える楽しさを学ぶための宿題ですからまったく気負わなくて大丈夫です。
◆先生あのね作文 書き方のコツと例文 これでスラスラ書ける!
コツをつかんで苦手意識をなくし、楽しく日記作文が書けるようになると良いですね。