先生あのね作文 書き方のコツと例文 これでスラスラ書ける!
2017/05/22
小学校で初めて書く作文の宿題が「せんせいあのね」という日記という学校も結構多いですね。
うちの子たちも1年生のときに毎日でるこの宿題で短いながらも出来事を文章にする力が養われました。
この先生あのね、初めてで何を書いてよいのかわからないというお子さんもたくさんいます。
子どもの作文を親が手伝うにもその書き方のコツは?
今回はせんせいあのねの簡単な書き方のコツと例文をお伝えします。
先生あのねが宿題 親ができることは?
せんせいあのねは、先生に語りかける形式で自由に書く短い作文です。
先生から日記に短いコメントが返されることが多いので、先生との交換日記のようなものです。
この「せんせいあのね」が毎日、または定期的な宿題になる小学校低学年のお子さんも多いです。
「ママー!何書けばいいの?」
「今日虫捕りしたこと、どうやって書けばいいの?」
「帰ってから何もしなかったけどテレビみてたって書いていいの?」
お子さんも生まれて初めて書く作文の宿題となることが多く、たくさんの疑問が投げかけられるでしょうね。
お父さん、お母さんが手伝ってあげることは良いのでしょうか?
また、教えてあげられることは何でしょうか?
せんせいあのね 親ができるサポート例
- 何を書きたいか浮かばない時はテーマを導いてあげる
- 出来事を一緒に思い出したり感想を言い合ったりする
- 知らない字や言葉を教える
- 「、」「。」などの句読点の使い方を教える
- 言葉の使い方を教える
- 言い換え表現や適切な語句を教える
- 必要があれば直す部分を教える
まずはお子さんにまかせて「自分の言葉で書かせる」ところから始めると良いはずです。
書いているうちにいろいろな質問があったり、親に伝えたいことを話し始めたりします。
親子のコミュニケーションが深まる良い宿題の時間になりますよ。
せんせいあのね 書き方のコツ
せんせいあのねには厳しい決まりはありません。
大人が読むと「え?これだけ?」と、拍子抜けするほど簡単で自由な短い日記を書けば良いと考えて良いと思います。
子どもが自分の言葉で出来事や気持ちを伝える文章を書けるようになることが目標です。
自分で書いた文章でうまく他人に伝えることが出来たという喜びの成功体験の積み重ねは大切ですよね。
ぜひこの機会にお子さんの書く力をサポートして伸ばしてあげましょう!
書き方はとても簡単です。
- 「いつ・どこで」
- 「だれが・何が」
- 「何をした・どうなった」
- 「どう思う・思った」
この4つの項目を「せんせいあのね」で始め、だいたい2文から4文程度で表します。
「何も思い浮かばないー!」
「何書けばいいの?どうすればいいの?やりたくない(泣)」
そんなお子さんでも短い文を2つだけ書こうねといえばそのうちそれほど苦も無くできるようになります。
また、せんせいあのねに書くテーマが全く思い浮かばないと困っているお子さん、そしてどうやって書けばよいのかわからないお子さんには「インタビュー方式」が有効です。
テーマを決めるときもインタビュー方式で導いてあげましょう。
・「そうか、何も思い浮かばないんだ。じゃあ今日学校の帰り道のことからお母さんにお話ししてみて」
・「じゃあ今日の夕方5時頃は何してたっけ?お絵かきだっけ?何を描いてたっけ?」
・「今窓を開けたら何が見える?お星さま見える?きれい?どんなふうにきれいだと思う?」
ここでインタビューされたお子さんは「帰り道にとかげが歩いてた!」など思い出してきます。
これで一文目の
が完成です。
・「じゃあとかげをみて○○ちゃんはどう思ったかな?」
「ちょっとこわいなと思ったよ」
これで二文目「ちょっとこわかったよ」が完成。
できあがりの例文
小学1年生ならこれで十分です。
もしもっと書きたいというお子さんであれば、
ともだちもこわいといっていたよ。でもつぎにみつけたらもうすこしちかくでみてみたいな。」
など、「黄色い」という形容詞をプラスしたり、とかげを見つけた時の情景を詳しく述べたり、これからどうしたいなどの文を付け加えてみましょう。
文章に広がりができることで表現が豊かな日記作文となります。
このように「いつ・どこで・だれ(何)が・どうした」という構成や修飾語を覚えたり、表現を膨らませるトレーニングをしていくことで作文が上手になってきますよ。
さて、小学校低学年でも夏休みの宿題に読書感想文があります。
このインタビュー方式は読書感想文の宿題にも役に立つテクニックですのでぜひご参考になさってくださいね。
◆読書感想文 低学年は親が手伝うことでコツがわかる 教え方と書き方
先生あのね例文
では具体的にどんな「先生あのね」作文があるのか、例文を見てみましょう!
☆せんせいあのね、きょうきりんこうえんであそんだよ。すべりだいがおもしろかったよ。
先生より
きのうはお天気だったからすべりだいからあおい空がみえたかな?
☆せんせいあのね、きょうはおかあさんとスーパーへかいものにいったよ。たまねぎとぎゅうにゅうをかったよ。
先生より
おかいものはたのしかったかな?おてつだいができてえらいですね。
☆せんせいあのね、わたしはきょうピアノへいきました。メヌエットというきょくをやりました。つぎはエチュードをならいます。
先生より
きれいなきょくがたくさんひけるようになるとうれしいですね。
☆せんせいあのね、ばんごはんのときにおとうとがおもしろいことをいったよ。ぼくはわらってふきだしちゃったよ。
先生より
○○くんのおとうとはどんなおもしろいことをいったのかな?たのしいばんごはんでしたね。
☆せんせいあのね、もうすぐいもうとのたんじょうびなの。いまないしょでプレゼントをつくっているよ。
先生より
○○さんのてづくりプレゼント、いもうとさんはきっとおおよろこびでしょうね。
☆せんせいあのね、きょうのあさ、いえのにわのはなにことりがとまってたよ。きのうのよるからずっといたのかな?
わたしのおはながえさだとおもってきたのかな。あしたのあさもくるとうれしいな。
先生より
○○さんのにわのおはながとてもきれいでながめにきたのかな?またあえるといいですね。
☆せんせいあのね、きょうドッヂボールをしました。3たい1でみやもとくんのチームにまけました。くやしかったです。
つぎはぜったいあたらないようにはやくはしってボールをよけたいとおもいます。
先生より
ざんねん!つぎはかてるとうれしいですね。がんばって。
先生からのコメントも子どもたちはとても楽しみにしていたりします。
自分の言いたいことがきちんと文章で伝わって、お返事が来るということはとても素敵な体験ですね。
せんせいあのねはとても簡単で自由な短い作文です。
テーマ選びなどが難しい時や文章に詰まった時はインタビュー方式をとり入れてみてくださいね。
せんせいあのねを通して字や言葉を教えてあげたり、出来事や気持ちを共有しながらお子さんに文章作りの楽しさを経験させてあげてください。
親子で楽しい宿題の時間になりますように。
ご参考になれば幸いです。