60歳では若い?敬老の日のお祝いは何歳からなら喜ばれるのか
2016/09/27
敬老の日は毎年めぐってくるとてもめでたい行事ですね。
昔なら「ご年配」「お年寄り」と言われた世代も、最近はとても若くてパワフルなのが60歳代。
まだ若いと思っているおじいちゃん、おばあちゃんに敬老の日をお祝いするのは気を悪くしそう・・・
そもそも敬老の日は何歳からお祝いするのでしょうか?
敬老の日のお祝いは何歳以上から?
敬老の日は毎年9月の第3月曜日です。
この日は「老人を大切に敬い、その知恵を受け継ごう」という趣旨の祝日となっています。
敬老の日にはおじいちゃん、おばあちゃんを囲んでの家族そろった食事やプレゼントでお祝いするご家庭が多いでしょう。
しかし、この敬老の日を巡っては、何歳からお祝いするべきかという疑問が毎年多く上がっています。
法律では老人と呼ばれるのが何歳からなのかは明確な規定がないためです。
昔であれば、敬老の日の対象は還暦となる60歳が一つの目安となっていました。
しかし、現代では定年退職をして年金受給が開始され、いわゆるバリバリの「現役」を退く年齢は65歳です。
今後定年や年金支給の開始はもっと後ろ倒しになることが見込まれるため、これからは65歳でも現役世代となるのはほぼ間違いありません。
そもそも、世間の60代の方々を見回すと若くおしゃれでアクティブな人が多く、60代ではあまり老人と言うイメージがなくなってきました。
シニア世代であるご本人たちも年寄り扱いされるのを嫌う風潮があり、お祝いする多くの若い世代は頭を悩ませています。
敬老の日で年寄り扱いと感じる年代は
自分が敬老の日を祝われるなんて年寄り扱いされたさびしい気持ちになるという方もいます。
誰しも多かれ少なかれ年とともにそのように感じるようになるのかもしれませんね。
そこで敬老の日の対象年齢について判断に役に立つのが国際的な定義とアンケート結果です。
WHO(世界保健機構)では老人の定義を65歳としています。
国際基準として65歳からは敬老の日を祝われる対象の年齢だということですね。
またギフト専門店やリサーチ組織が一般の人たちへ行なったアンケートからも考えてみましょう。
「敬老の日は何歳から祝われるものか」という質問に対しては面白い結果が出ています。
20代から40代の若い世代では「敬老の日を祝われるのは60歳以上」と答える人が多数でした。
一方、40代以降では「敬老の日を祝われるのは70歳以降」という回答が多くなっています。
若いうちは60歳というとお年寄りという老人のイメージなのでしょうが、自分が年齢を重ねるにつれ60歳代ではまだ老人ではないと言う意識に変化すると言うことでしょう。
最近では元気な60代の方が電車やバスで立っていても席を譲られるということはめったにないのではないでしょうか?
実際、シルバーパスや敬老優待のチケットなどは70歳以上の人が対象になってきているのです。
この結果から考えて敬老の日を祝われる対象は70歳からと考えれば間違いないようです。
60代ではすこし戸惑う方もいるでしょうが、70代になれば「敬老の日なんて年寄り扱いして失礼な!」と気分を害すこともないでしょう。
敬老の日は祖父母になったら
また、孫が出来ておじいちゃん、おばあちゃんとなった方は年齢を問わず敬老の日を祝われる風潮があります。
この場合年齢ではなく間柄として祝われるので、60代はもちろん40代~50代の若い祖父母も敬老の日をお祝いされることもしばしばです。
親御さんなら子どもたちやお孫さんから祝われるのはどんなことでも嬉しいものです。
子どもから両親への敬老の日のお祝いは判断に迷われたら70歳以降を目安としてお祝いすると良いでしょう。
そしてそれより若いシニア世代にはお孫さんが生まれたタイミングで年齢ではなく「おじいちゃんとおばあちゃん」という間柄で敬老の日をお祝いするのはいかがですか。
しかし敬老の日という響きが相手の方に「そんな年齢なのか」と寂しい思いをさせたり、祝う方も老人扱いするようで心苦しく感じることもあるかもしれません。
その場合は一言添えてお祝いのプレゼントをしたり、お祝いの食事へ招くと感情的にもスムーズにお祝いできます。
- 「まだお若いお父さんとお母さんには心苦しいのですが、○○(孫にあたるお子さん)に敬老の日の大切さを教える機会としてお祝いさせていただけませんか?」
- 「敬老の日といってもまだ長寿をお祝いする日ではなくこれからの健康を祈願する日としてお祝いさせてください」
- 「○○(孫にあたるお子さん)が幼稚園でおじいちゃんとおばあちゃんへプレゼントを作ったのでお贈りいたします」
- 「敬老の日というめでたい祝日を利用して○○(孫)も一緒にみんなで食事でもしませんか?」
などの相手の感情を尊重した言葉でお祝いをセッティングすると、お祝いする側もされる側もとても良い敬老の日を過ごせるはずです。
このような言葉を選んでお祝いへ招くという細やかな気遣いができる子どもさん、お嫁さん、お婿さんをご両親はとても誇らしく思うこと間違いありません。
思い出に残る楽しい敬老の日をお祝いしてくださいね。