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二年参りと初詣の違い 神社に二回お参りするご利益の差は?

      2018/12/23

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二年参りという言葉をご存知ですか?

これは地方の方言なのかそれとも自分が知らないだけなのか?いったい何?

その二年参りについて実際に私が体験したことをお話しします。

初詣と二年参りの違いや二年参りのご利益についてもお伝えしますね!

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二年参りは長野では常識?

私は生まれが九州、育ちが東京です。

ですが年越しは毎年父方の実家である長野県で迎えるのが恒例でした。

その地域では九州でも東京でもあまりなじみのない「二年参り」という聞いたこともない初詣が慣習となっていました。

子どもながらにその初詣の参拝の仕方にびっくりしたのです。

初詣と二年参りの違いは?

初詣と二年参りは違うものではありません。

二年参りは文字通り午前0時の新年をまたいで二年にわたりお参りをするという

初詣の方法の一つ

です。

年を越してお参りすることから「年越し参り」とも呼ばれます。

これらは「二年詣で」「年越し詣で」とも呼ばれ、どれも同じく年をまたいで初詣をする方法です。

私の親戚一同は「二年参り」と呼んでいました。

大晦日の夜11時過ぎには家長であるおじの

「おい、みんな二年参りに出かけるから支度しろ!」

の一声でスタート。

雪深い厳寒の長野県、大晦日の夜の民家にとどろくこのツルの一声。

しぶしぶテレビを消し、ありったけの服と手袋やマフラーなど小物で防寒し、懐中電灯も忘れず持ち玄関先に集合します。

楽しみに見ていたテレビの年末の特別番組はもちろん最後まで見ることもできず、ゆく年くる年なんて見たことがありませんでした。

東京の寒さと長野の山あいに位置する地方の寒さは別物です。

夜も深まり零下となり外は凍える寒さ。

そして子どもにとってはもう真夜中の23時に山道を延々と歩いて初詣に出かける?

それは

「寒いし暗いし眠いしいやだな~」

と言う思いと

「なんだかわくわくする!」

という気持ちが入り混じっていたものです。

23時過ぎに家を出てカラスも鳴かないような静寂と漆黒の闇に浮かび上がる雪景色の山道を神社まで連なって歩きます。

話し声が山にこだまするようなしーんとした光景、頬を刺すチリチリした冷たい空気の感触は忘れられません。

除夜の鐘を聞きながら歩く深夜の大晦日の町は異次元空間的な厳かな雰囲気でした。

この二年参りは父の実家のある長野県周辺地域では多くの人に半ば常識的に行なわれている初詣のようです。

長野の二年参りの慣習が普通だと思って育った私も大人になり東京で年越しをするようになりました。

大人になって東京では元日に初詣に行くのがメジャーであり、二年参りという言葉も知らない人が多いことにも驚いたものです。

二年参りの方法

二年参り(年越し参り)には大きく二つのやり方があります。

二年参りの仕方

  • 12月31日(大晦日)の夜に神社へお参りし、帰らずそのまま元日(1月1日)を迎えて続けてお参りする
  • または

  • 12月31日(大晦日)の夜に神社へお参りしたら一度帰宅し、元日(1月1日)に再びお参りする

私が毎年おこなっていた二年参りは、神社で年越しをしてそのままお参りをする形式です。

12月31日のだいたい23時40分頃に神社へ到着、そのまま参道から連なる参拝客の列に並び一度お参りします。

お参りが終わるとそのお参りの列に従って参道から神社の敷地内を順路通りに歩いていきます。

するとまた境内へつながり新年となった元日にも続けて参拝ができるというわけです。

神社の近隣の方ならこの列に並ばずとも、一度帰宅してまた元旦に初詣ということもできますね。

親戚宅は山奥にあったので神社まで往復1時間以上かかる家でした。

そのため私たちは大晦日の夜から元日0時まで神社に滞在し、続けて二年参りの初詣をしていました。

二回のお参りが終わったらくまでや破魔矢、お札、おみくじ、だるまなどの開運グッズや縁起物を屋台へ買いに行きます。

お団子やお雑煮、りんご飴などの屋台グルメを楽しんで初詣の二年参りは終了。

また漆黒の夜の山道を連なって帰宅し、だいたい家に到着するのはいつも午前2時くらいでした。

二年参りのご利益は?

一般的な初詣と二年参りではお参りの回数が違いますね。

ということは2回参拝すればご利益が2倍になるのでは?と考えてしまうかもしれません。

確かに「二年参りではより功徳を積むことが出来る」とも言われます。

ですがここだけを情報として知るのでは一瞬にして私たち現代人が曲解してしまいそうな図式が生まれてしまいます。

「そうか、二回お参りすればご利益も二倍!運勢も二倍ラッキーになって人生バラ色だ~!」

これでは「多くお参りをする見返りに報酬をくれ」と暗に神様に訴えているようなものです。

初詣では神社でお願いごとをする人が多いですよね。

願掛けをしてその願いをかなえてもらうためにお賽銭をいくらにするかと考える風潮もあるようです。

でも、お参りの回数やお賽銭の金額とご利益は関係ないはずです。

なぜなら「功徳」「ご利益」と言ったものが私たちが一般的に思う「現世利益」とは別物だからです。

二年参りをするとより徳を積むことができるというのはそのお参りする心ばえによるものからでしょう。

お参りは回数ではなくお賽銭は金額の多少ではないという本来のお参りの意味から考えるとわかりますね。

神社で年を越して2回お参りすればラッキーなことあるよね♪といううわべだけの二回参拝ではご利益を授かることはできません

もし二年参りをしたのに宝くじも当らないし仕事も恋愛もうまく行かない!と不満を持つのでは本末転倒なんです。

神社へお参りする前にぜひこちらの記事もご参考になさってくださいね。

◆お賽銭はいくら入れると願い事が叶う?初詣のお賽銭はいくら?

お参りには正しい仕方がありますので作法を守って参拝にお出かけくださいね。

◆二礼二拍手一礼のやり方や意味は?神社お参りの作法

初詣だけでなく普段のお参りにも共通のお作法ですし簡単ですので覚えておきましょう。

では心澄み渡るお参りにいってらっしゃいませ!

良い年になりますように。

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ご参考になれば幸いです。

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