二礼二拍手一礼のやり方や意味は?神社お参りの作法
2017/06/06
初詣などで必ず年に1度以上は神社へお参りに出かけることがありませんか?
神社参拝の方法はなんだか難しそうだからちょっと足が遠のきがちという方もいるでしょう。
初詣ですら神社の正しい参拝の仕方が出来ているか不安・・・。
拝礼の作法はそんなに難しいものではないので心配はご無用です。
これだけ覚えておけばいつでも神社へ自信を持ってお参りに行けるようになりますよ!
神社参拝の手順は?
鳥居の前でお辞儀をし、参道の端側を歩いて進み、手水舎で手を口を清めます。
その後あなたは拝殿の前まで進んで神様の前へ立ちました。
さて、これから神様へお参りをするという気持ちを引き締めて良い姿勢に正しましょう。
そのあと神社参拝はこのような方法で行ないます。
神社お参りの仕方
- 拝殿に向かい軽くお辞儀をします
- 賽銭箱にお賽銭を投げずにそっと入れます
- 鈴が近くにあればやさしく鳴らします
- もう一度姿勢を正して気持ちを整えます
- 二礼二拍手一礼で拝礼します
- 最後に軽くお辞儀をして拝殿前からさがります
文字で読むと「?」となりそうですが、いざ身体を動かしてみると流れに乗って簡単にできます。
この一連のお参りの流れは出雲大社や宇佐神宮などを除きほとんどの神社で作法は同じです。
(出雲大社では二拍手ではなく四拍手を正式な参拝作法としています)
覚えてしまうと神社のお参りがスムーズにできるようになり、気後れすることもなくなります。
初詣や氏神様はもちろん、旅行先でパワースポットの神社や気持ちを惹かれる神社へふらっとお参りするのも自信をもってできますよ。
順番ややり方を間違えてしまってもバチが当たることはありませんので安心してくださいね。
作法は守るべきものではありますが形式より何より大切なのは「気持ち」です。
神様へ敬意を払い、日頃の感謝をこめてお参りをすることより大事なことはありません。
手順ばかりに気をとられて大切なお祈りがおろそかにならないようにしてくださいね。
では「二礼二拍手一礼」の作法や意味についてもっと知識を深めましょう!
二礼二拍手一礼の作法と意味
では正しい参拝の手順を見てみましょう。
神社の参拝手順
この「二礼二拍手一礼」は「二拝二拍手一拝」の作法とも呼ばれます。
拍手はそのまま「はくしゅ」のことですが「かしわで」を打つとも表されます。
二礼二拍手一礼のやり方
- 神様へ敬意を表す90度の深いお辞儀を2回します・・・二礼
- 胸の高さでてのひらを合わせたら右手をすこし下にひいてずらします
- そのまま拍手を2回打ちます・・・二拍手
- 両手指先を揃えて神様へ心を込めて拝みます
- ゆっくりと手をおろしもう一度深くお辞儀を1回します・・・一礼
文字通り2回の礼と2回の拍手、最後に1回の礼をするので「二礼二拍手一礼」と言葉で覚えてもその通りに動くことができます。
二礼二拍一礼の意味
深い礼、つまり深くお辞儀をする動作は神様への敬意と感謝を表します。
二拍手の拍手は音により邪気を祓うので、鈴を鳴らす意味と同じものと考えられます。
鈴を鳴らしたり拍手を打つのは神様をお呼び出しする、自分の訪問を知らせるという説もあります。
しかし鈴や拍手はその音によって邪気を祓い心身を清めて神前で祈るのが本来の意味という考えが一般的です。
また、二拍手の時になぜ両手指先を合わせずに右手を少し引いてずらして手を打つのでしょうか?
これには意味があります。
手のひらをずらすことは「神様と人はまだ一体となっていない」ことを示しています。
神様より一歩下がることで神を敬う心を表すとも言われています。
そして拍手を2回打つと神様と一体となる時が訪れます。
その時に両手指先を合わせて神と人が一体となったことを表し、神様へ心を込めて拝むことができる瞬間が訪れると言うわけです。
お寺のお参りで拍手は?
お参りでは拝礼の前にまず自分の住所と氏名を述べてから拝むともされています。
神様へ「○○市のAと申します。これよりお参りさせていただきます」という最初のご挨拶と考えると良いですね。
また二拍手の作法については注意しなければいけないことがひとつあります。
両手を叩いてパンパンと音を鳴らす二拍手は神社のお参りのみの作法でお寺では行ないません。
寺院へのお参りでは手は合わせる(合掌)だけにして拍手を打たないようにしてください。
では自信を持って晴れやかな気分でお参りへお出かけくださいね!
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ご参考になれば幸いです。