お客様の手土産は出す 出さない?おもたせで失礼ですがのマナー
2017/10/03

お客さんがいらした時にお気遣いの手土産をいただくことがありますね。
うれしいものですが、いただいたお土産をお出しするべきかおさめておくべきか迷いませんか?
手土産を開けるタイミングわからない、いつ開ければいいの?
お客様から頂いた手土産をおもてなしにお出ししていいの?
手土産じゃない「おもたせ」ってどういう意味?
そんな疑問でお客様の前で大慌てにならないようにしましょう。
手土産を開けるタイミングは?
お客様が持ってきてくれた手土産のお菓子、うれしいものですね。
いただく際は両手で受け取り、すぐにその場で「ご丁寧にありがとうございます」とお礼を言いましょう。
そして手土産を開けるタイミングですがこちらは地域性やご家庭の考えにもよるようです。
従来より「いただいたものはお客様にはおもてなしとして出さない」というのが主流のマナーでした。
大切なものはまず神様仏様へというお家なら神棚やお仏壇に上げますね。
このような習慣のお家ではすぐには開封しないのが礼儀となっています。
手土産をいただいたらどうするか?は相手との間柄やのしや包装の有無、生菓子か日持ちのするものかなどで、臨機応変に対応するものとなりますね。
「お客様がいる間に中身を改めるのは失礼」
という方がいる一方で
「いただいたら中身へのお礼を述べるのが良い」
という方もありどちらの考え方も存在します。
多様な習慣がある日本ではマナー的にどちらが正しいということは言えないのが実状ではないでしょうか。
ただ親しい間柄の友人であれば手土産をその場で開けてお礼を述べ、おもてなしに出す方が最近では多数派のようです。
ですが改まったお客様からのいただきもの、お中元などののしやかけ紙がかかったもの、正式に包装されているものはその場で開けずに納めておいた方が無難です。
大切なことはどんな間柄でも、いただいたものは相手に敬意をはらって、お土産を決して床に置いたりせず上座となる場所におき別室に移すことですね。
手土産を受け取ったまま見もせずにそのまま部屋のテーブルの上、まして玄関先、廊下などに置いたままでは失礼です。
私の場合は、親しいお客様からの手土産はいただいたらまずお礼、そして別室で内容を拝見して具体的にもう一度お礼を言っています。
内容を確認するのは冷蔵または冷凍するものかどうかを確認して適当な場所へ保管するためです。
開封するときは受け取ってお礼を述べたら別室で確認して、「素敵なお品を頂戴して嬉しい」という気持ちを込めてもう一度お礼を言うと好印象ですね。
具体的なお礼とは、
「とても貴重なお品をありがとうございます」
「水ようかんは家族全員とても好きなんです」
などの一言です。
この一言を伝えるのはお土産を相手が喜んでくれたとお客様に安心していただくのも目的です。
また、目上の方や近い間柄でない方からいただいた手土産で日持ちがするもの、なおかつ「ぜひご家族で召し上がって」と言われたらそのままおさめています。
改まった来客からのいただきものや、のし・かけ紙つきのものについても同様におさめます。
その場合は開封せず外装の商品説明だけ見て保管方法を判断しています。
ですが日持ちのしないケーキなどの生菓子の場合はたいていの場合、
「おもたせで失礼ですが」
と言ってお出しします。
(おもたせの意味と使い方は3章目でお伝えします)
地域やそのコミュニティー(家庭や会社)の慣習で異なるとは思いますが、お菓子をいただいたら別室で日持ちがするものかどうかは拝見した方が良いと思います。
開封しなくても外装の表記から常温保存OKなのか要冷蔵なのかなどは確認してせっかくのお心遣いを美味しくいただけるよう保管しておきましょうね。
ぜひ品物への褒め言葉とお礼は笑顔で伝えてください。
お土産にまつわるお話が盛り上がったり、お礼の言葉からそのあとの明るいコミュニケーションがとりやすくなりますよ。
お客様の手土産と用意したお菓子 どちらを出す?
まずはおもてなしの極意は「こちらで用意したおもてなしのお茶菓子を出す」ことですね。
歓待の気持ちを表すこととおもてなしするお客様への礼儀という観点から用意したお菓子をお出しします。
お客様がいらっしゃる際にはおもてなしのお茶やお菓子はこちらでも用意していると思います。
「来客があるというのにこのお家はもてなしの茶菓も用意していないの?」とマナーを疑われてはいけません。
用意したお菓子はお客様へお出ししましょう。
ではお客様からいただいたものはどうするべきでしょうか?
前章のようにお客様からいただいたものはその場で開けては礼儀にかなわないというお家もあります。
その一方でお客様がお持ちくださった品はお出しして一緒にいただくというのが望ましいという向きがあります。
お客様からいただいたお菓子をお出しするのがマナーとはっきりおっしゃる方もいます。
私もこれに賛成です。
お客様の心づくしの手土産をありがたく一緒にいただき、喜びを伝えることは良いマナーだと思います。
私の場合は自分が用意したお菓子とお客様からのお土産の両方をお出ししています。
たいていお客様がこちらで用意したお菓子を召し上がり、私はお客様からの手土産の品をいただきます。
おたがいに「美味しいクッキーですね」「こちらのおせんべいも香ばしくて本当に美味しいですね」と会話が弾みます。
お客様もこちらが喜んでくれるものは何だろう?とお土産を迷い選んで持ってきてくれたことでしょう。
選んでいただいたお土産がとても美味しくて嬉しい気持ちをお伝えしてぜひお客様にも喜んでいただきたいのです。
例外として、あまり近い間柄でない方に「ご家族の皆さんでどうぞ」と言われた日持ちのするお菓子の場合などはそのままお礼を言っておさめたりもしています。(その場でお客様との間柄やおみやげの内容によって判断します)
繰り返しになりますが、もし日持ちのしない生菓子を手土産でいただいたケースではその場でお客様と美味しく一緒にいただくのが望ましいと思いますよ。
アイスクリームやケーキなどは目上の方でもおもたせで失礼ですが、とお断りしていつもお出ししています。
その間柄やいただいたものの消費期限、個数などからおもてなしを判断してくださいね。
おもたせの意味と好印象な使い方
さて、お客様からの手土産を出す時にはひとつマナーの言葉が必要です。
お客様が持ってきてくださったお土産のことは「おもたせ」と言います。
おもたせとはお客様が持ってきてくれた手土産のことです。
相手へ敬意をはらって手土産を指す言葉です。
お客様からいただいた手土産が「おもたせ」なのであり、自分が持って行く手土産は「おもたせ」とは言いません。
最近よく見かける「オススメおもたせランキング」などは、本来のおもたせの意味からは誤用となります。
お客様からいただいた手土産の品を茶菓としてお出しする際は、
- 「おもたせで恐縮ですが」
- 「おもたせで失礼ですが」
- 「おもたせで申し訳ありませんが」
などと一言添えてお出しするのが礼儀です。
「おもたせで恐縮ですが、とてもおいしそうなのでぜひご一緒にいただいてもよろしいですか?」などと伝えてお出しします。
最後に
お客様をお招きした時にいただくお土産のマナーって複雑!と迷うこともありますよね。
ですがあまりガチガチに緊張したり、色々なことがわずらわしく感じてしまっては楽しいおもてなしの時間が過ごせません。
- 手土産をいただいたら笑顔でお礼を述べる→上座から別室へ移し置きっぱなしにしない
- お客様からのおみやげをおもてなしに出すときは「おもたせで失礼ですが」とひと言添える
これさえ知っていればあとは大丈夫、とにかく歓迎と感謝の気持ちさえ伝われば良いのです。
どうぞお客様との楽しい時間をゆったりした気持ちでお過ごしくださいね。
ご参考になれば幸いです。