お彼岸にしてはいけないこと 縁起が悪い?タブーを避けるには
2019/02/14
お彼岸に避けるべきタブー(禁忌)なことは何でしょうか?
やってはいけないこと、禁止されていることはあるのでしょうか?
そもそもお彼岸の時期は縁起が悪いのか?ということも気になりますね。
お彼岸の時期ににしてはいけないことをお伝えします。
お彼岸の意味を簡単に言うと
彼岸とは「川の向こう側」という意味です。
仏教でいう悟りの世界=理想の世界ということになります。
時期は「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通り季節の変わり目である春と秋の2回あります。
お彼岸の時期は、
- 春のお彼岸・・・春分の日を中日として前後3日間ずつの計7日間
- 秋のお彼岸・・・秋分の日を中日として前後3日間ずつの計7日間
となります。
春と秋のお彼岸にはお墓参りやお寺参りをしてご先祖の霊を供養する時期とされています。
このご先祖様への感謝と供養により極楽浄土へ導かれると考えられているので葬儀のような「喪に服す」意味合いはありません。
お彼岸は縁起が悪い?
お墓参りやご先祖の供養の時期聞くと、お彼岸ではお祝い事を避けるべきタブーと感じてしまいませんか?
お彼岸での仏教的なタブーはありません。
お祝いをしてはいけない、新たな物事のスタートはお彼岸の時期に避けるべきということもないのですね。
喪中であれば身を慎まなくてはならない時期で数々のタブーがあります。
ですがお彼岸にはそのような意味合いがないため、縁起が悪い時期ではありません。
よってお祝い事は避けるべき!というようなタブーもなく、お彼岸だからやってはいけないことも明確にはないのですね。
お彼岸にしてはいけないこと
お彼岸にしてはいけないことは仏教的にタブーとされていることはないようです。
ですがやはり可能であれば時期をずらした方が良いこともあります。
お彼岸時期の神事
「仏事と神事は一緒に行なわない」という考えに由来します。
お彼岸でお参りするのがご先祖代々の仏式のお墓であれば、神社への同日お参りは避けたほうが良いでしょう。
神社でとりおこなわれる儀式、例えば神前結婚式、お宮参り、七五三参りなどは可能であれば時期をずらした方が良い場合があります。
仏教的には完全なタブーはないようです。
ですが参列者の方の多忙なお彼岸時期のご都合もあるかもしれません。
「その時期はお彼岸の準備や墓参りで忙しいのに」
「なんで仏事の時期に神様のお祝い事を?」
と思う方もいるかもしれませんよね。
招かれる方のご都合や心情を考えるとできるなら神事のお祝い事などはお彼岸の時期を避けて行なうのがベターだと思います。
お彼岸時期のお見舞い
お彼岸が縁起が悪い時期と言うことはありません。
ですが「お墓参り」「先祖供養」というようにどうしても「死」を連想させる時期になっています。
この時に病気やけがで入院されている方を見舞うのは緊急でなければ日を改めたほうが良さそうですね。
特に、お墓参りや彼岸法要の帰りや同日に病院へ見舞うのは患者さんの気持ちを考えて避けるべきです。
ましてお墓参りの黒っぽい礼服で病院へ行くのは他の患者さんへも大変失礼で心情を傷つけますですのでやめましょう。
どうしてもお見舞いに行きたいと言う場合は、相手の方とご家族に事前にご都合を尋ねると良いのではないでしょうか?
気にしない方なら「もしよければこちらは気にしないからお見舞いに来て」と言ってくれるでしょう。
お見舞いにはお墓参りの帰りに寄ったりせず、不祝儀を連想させるような黒っぽい服装ではなく明るめの服装でいらしてくださいね。
本人と付き添いの方にでも「お彼岸ではありますが」と断って面会の承諾を前もって得たほうがスマートだと思います。
相手側がお彼岸時期ということを気になさるようであればお見舞いお断りのご連絡があるはずです。
特にお彼岸中は気にされる方もいるので療養中の方をいきなりお見舞いに押し掛けるのは慎んだ方が良いと思います。
お彼岸に地域でタブーや禁止とされていること
お彼岸の迎え方は日本のなかでも地域や世代によってかなりバラエティーに富んでいるようです。
お住まいの地域やご家族ご親族のかたが「お彼岸の禁忌(タブー)」と考えていることは避けたほうが良いです。
「迷信じゃないの?古い、気にしない!」と自分の考え方でお彼岸を過ごすのは周りの方とのトラブルになりかねません。
私が幼いころにお彼岸には祖父母が「川へいったらいけん(ダメ)よ」と言っていました。
年配者からはお盆だけでなくお彼岸の時にも海や川などの水のそばへは近づかないように言われたものです。
おそらくお彼岸=あの世のイメージ=水の事故を心配してなのでしょう。
お彼岸の時期にしてはいけないことは地域の慣習や昔からの言い伝え、お家の考え方によるところも多いはずです。
そしてそのタブーを固く信じている人も多いのです。
親族、地域の方など周囲がタブーと考えることをあえてするのはNG。
円満な人間関係のためにも避けましょう。
お彼岸の過ごし方
お彼岸の過ごし方で世代や地域性が関係なく行なわれるのは「ご先祖供養」と「お墓参り」です。
お墓参りには行けなくてもお仏壇参り、お仏壇がないなら胸で手を合わせて祈るだけでもご先祖に感謝は伝わるはずです。
お彼岸でしてはいけないことは
- お彼岸参りと同日の神事
- 病気・けがのかたへのお見舞い
- 地域に伝わるタブー
- 家族・親族が考える家に伝わるタブー
でしょう。
お彼岸の祝い事・結納・引っ越し・車の購入や納車 悪いことある?
どうぞこの時期はタブーを避け、彼岸の理想の世界へ思いを馳せてご先祖に手を合わせてくださいね。
ご参考になれば幸いです。