年賀状が遅くなった挨拶と寒中見舞い例文 いつまで出せる?
2019/01/07
毎年早めに年賀状を出そう!と決心しても年末は何かとあわただしく年賀状が遅れることがありますね。
元旦に早速届いた友人、知人、親戚や会社関係の方からの新年のご挨拶を読むたびに恐縮するばかり・・・。
「今年はもう年賀状がお正月に間に合わなかったから夏に暑中見舞いでも出そう」ではマナー違反になります。
年賀状へのお礼と新年のご挨拶が遅くなったお詫びのお返事を出しましょう。
ご挨拶が遅れても気持ちが伝われば大丈夫!
返事を出さないのが一番失礼になります。
今からでも遅くない気持ちの良い年始のご挨拶をして新しい年の幸先の良いスタートを切りませんか?
年賀状が遅くなったら寒中見舞いでも
年賀状を出すのは
- 昨年に年賀状をいただいた相手
- 旧年中にお世話になった相手
- 旧年中に新しくおつきあいが始まった相手
などが一般的な範囲でしょう。
でも出し忘れたり、こちらから年賀状を出していない方から早々に年賀状をいただいたりするとお正月から顔が青くなってしまいますね。
「また会った時に挨拶すれば良いかな」
「こちらからは暑中見舞いでも出そうか」
「メールで連絡しておこう」
では年賀状をいただいた方への返礼には不十分です。
ぜひすぐに年頭のご挨拶をお返ししましょう。
年賀状を遅れて返す場合、どのような挨拶状として出すかはしきたりがあります。
松の内(1月7日)までは年賀状を
たとえば元日にいただいた年賀状への返礼を当日~三が日中に投函し、1月7日までに相手に届く場合は年賀状を使って出してOKです。
日付は「新春」などとしておけば良いでしょう。
1月8日~2月3日(立春の前日)までは寒中見舞い
松の内(1月7日)が明けてから2月3日までは「寒中お見舞い申し上げます」のご挨拶となります。
寒中見舞いの挨拶には年賀状は使えません。
寒中見舞いはがきか冬のシンプルなイラスト入りのはがきなどを利用して書きましょう。
例文は次の章でご紹介します。
立春を過ぎて2月末までなら余寒見舞いを
寒中見舞いを出せる時期にも間に合わなかったら2月4日~2月末までは余寒見舞いとなります。
余寒見舞いは春を待つ喜びを伝えるご挨拶の手紙になります。
余寒見舞いにも間に合わなかったら
様々な事情で2月末までの余寒見舞い状を出せる時期にも間に合わなかったら3月には季節のごあいさつの手紙を出しましょう。
いただいた賀状へのお礼と遅くなったお詫び、相手の健康と今後のお付き合いを願う文章を盛り込みます。
※時期にふさわしい文章を選び、いただいた年賀状には必ずお返事を出しましょう!
年賀状が遅れた時の返事 寒中見舞い例文
さて、年賀状を出しそびれたりご挨拶のタイミングがとても遅くなってしまった場合は
- いただいた年賀状へのお礼の一言
- お詫びの一言
を添えて、上記をご参考に時期にふさわしい「年賀状」「寒中見舞い」「余寒見舞い」のいずれかでお返事を出すのが良いですね。
- 年賀状・・相手への到着1月7日まで(年賀はがき可)
- 寒中見舞い・・相手への到着1月8日~節分2月3日まで(年賀はがき不可)
- 余寒見舞い・・2月3日以降2月末頃まで
では年賀状のお礼とご挨拶が遅れたお詫びの寒中見舞い例文をご紹介しますね。
個人的に出すビジネス関係者への例文
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧に年頭のご挨拶を賜りまして恐縮いたしております。
年末に長期出張をしており年始のご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
旧年中は多々のご高配を賜り心より感謝いたしております。
本年も倍旧のご指導(ご愛顧、ご支援)を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
◆年賀状が遅れた理由の一言例
- 年末にかけての出張に赴いたため
- 年末に予定より早く帰省する事情が生じたため
など。
知人・友人などへの一般的な例文
寒中お見舞い申し上げます
お心のこもった年賀状をいただき恐縮しております。
○○様、ご家族の皆様お元気でお過ごしでしょうか?
昨年末に珍しく風邪をひいてしばらく床に臥せておりました。
ごあいさつのかなわぬまま本日に至りました失礼の段お許しください。
おかげさまで体調はすっかり回復し、改めて健康の大切さを実感する新年の幕開けとなりました。
寒さ厳しき折、○○様もどうぞお体大切にお元気でお過ごしくださいませ。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆年賀状が遅れた理由の一言例
- 年末より体調がすぐれず寝込んでいたため
- 年末に家族が続けてインフルエンザにかかり看病であわただしさに追われたため(体調が理由の場合は回復した旨を伝え、相手へ心配をかけない心遣いを)
- 故郷にて急用があり予定より早く帰省したため
など。
※「出すのを忘れていました」というような一言は相手の気分を害しますので書かないように気をつけてくださいね。
年賀状が遅れた言い訳をすべきではない?
最近では年賀状が遅くなった理由は書かなくて良いという考えがあります。
とくに目上の方へは理由は書かずに返礼するということが一般的になってきたようです。
でも相手との関係によっては、ご挨拶が遅くなった理由を一言添えたほうが良好なコミュニケーションとなる場合が存在します。
ずいぶん遅くなってお返事を書くときに、サラリと年賀状へのお礼とお詫びの文言だけでは慇懃無礼となる場合がありますね。
もちろんあまり言い訳がましい文章が並ぶのは良くありませんので一言だけご挨拶が遅れた理由を書くのが良いと思います。
理由を伝えることで理解を得られるような間柄であったり、相手にとって理由を伝えるほうが安心してもらえると考えるなら理由は一言添えるのがポイントです。
たとえば毎年欠かさず年賀状をやり取りしていた相手に出し忘れた時などは「もう自分との付き合いを断ちたいのかな」と余計な疑念を抱かせないように理由を添えたほうが良いでしょう。
また年賀状を出すのが遅れてしまったけれども「本当はもっと早く年始のご挨拶をこちらからもするつもりでいたがかなわなかった」ということを暗に伝えることで相手に与える印象がアップする場合もあります。
ぜひ普段のおつきあいの関係から考えて理由を書くか書かないかは、受け取った相手がどのように感じるかを日ごろの関係などを考えて選んでみてください。
もちろん上記のような年賀状への返信が遅くなった理由も、原因としては良く考えれば「?」と言うような内容もありますね。
でも「そんな言い訳ウソだ!本当はただ自分には出し忘れたんでしょ(怒)!」という大人げない対応をする方はほぼいないと思います。
自分でこんな言い訳バレバレだな、と思っても良いのです。
このいただいた年賀状へのお返事で一番大切な部分は「年賀状を出すのが遅れた理由」ではありません。
最も大切なところは、
- いただいた年賀状への感謝
- ご挨拶が遅くなったお詫び
- 相手の健康や今年のおつきあいを願う挨拶
です。
いただいた年賀状への返事を出さないことが最も失礼になります。
どうぞ迷うことなく今からでもすぐにご挨拶のお返事を書いてくださいね。
2月に出す余寒見舞いと3月のご挨拶状の例文はこちらへ
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