保証人の依頼を断る手紙の書き方 身元保証や連帯保証を丁寧に断る
2016/09/28

子どもの入学が決まった親戚から奨学金を受けるので保証人になってほしい。
就職の際に企業から入社時に身元保証書を求められているので身元保証人になってほしい。
マンションやアパートを賃貸するので連帯保証人になってほしい。
長い人生できっと親戚や友人、知人などから保証人になってほしいと言うお願いをされる場合が出てくるでしょう。
保証人を依頼する手紙に対して、断る返事をするのはとても心苦しいことです。
でも今後のためにはっきり断るほうがお互いの良い関係ためと思ってきっちり礼を尽くした断りの手紙を書きましょう。
保証人を依頼する手紙をもらったら
身元保証人や連帯保証人になってほしいという依頼を断ることはたいていの人にとって非常にストレスを感じることです。
せっかく頼ってくれたのに断りづらい、相手の気持ちもわかる、断ったら相手が困るだろうな・・・
保証人を拒否したら今後のつきあいが難しくなるかも・・・etc.
金銭の絡んだ保証人の依頼の手紙が届いた時にはどうしようか眠れないほど悩みストレスで心身のバランスを崩してしまう人もいるほどです。
いずれの場合も今後のために礼を尽くしてはっきり断るほうがお互いにすっきりとすることもあります。
保証人の断リ方は、
- 相手の状況や気持ちに理解を示して
- あいまいさを残さずはっきりと
- 期待に添えず残念で申し訳ないという礼を尽くして
保証人になることをきちんと拒否するお断りの手紙でお返事しましょう。
身元保証人を断りたい 手紙の文例
拝復(返信につかう頭語)
お手紙を拝読しました。
○○様(くん、さん)このたびABC株式会社に入社されたとのこと、
心よりお喜び申し上げます。
つきましてはお申し越しの身元保証の件につきお返事申し上げます。
○○様の身元保証をご依頼いただきましたが、誠に申し訳ございませんがこの件を辞退いたしたくおわび申し上げます。
私のような社会的な信用や経済的な実力の乏しい者が軽々しく保証人をお引き受けすることは、○○様の洋々たる前途への差し障りを生ずることになっては申し訳なく存じ、謹んで辞退申し上げる次第です。
優秀な○○様の能力で素晴らしい企業へご就職になられるのですから、私などではなくもっと有力な人物をお選びになることをおすすめ申し上げます。
貴兄の日頃のご恩に報いる好機にお役にたてず、わが身の不甲斐なさを申し訳なく思っております。
なにとぞあしからずご了承くださいますようお願い申し上げます。
まずは書中にておわびのお返事を申し上げます。
敬具
連帯保証人を断る 手紙の文例
拝復(返信に使う頭語)
お便り拝読しました。
○○様にはお変わりなくお元気でお過ごしとのことお喜び申し上げます。
さて、このたびお申し越しの連帯保証のご依頼につきましてお返事を申し上げます。
せっかくのご依頼ですが申し訳ございませんが連帯保証人のご依頼を辞退申し上げたくおわびを申し上げます。
私には資産があるわけでもなく、また私自身の未済のローンが残っておりますため、今回○○様の保証人となる責任を果たす自信がございません。
ご事情をお察しし、お役にたてないことを申し訳なく存じますが、ぜひどなたか別の有力な方をお選びいただきたいと存じます。
お受けできないのは○○様への信頼という問題では決してなく、力不足の私には保証人となる資格はないと考えるためです。
日頃のご厚情に対してこのようにお役に立てないわが身が不甲斐なく、大変心苦しい限りです。
なにとぞあしからずご了承くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
まずは書中にてお返事とおわびを申し上げます。
敬具
保証人にならない理由を素直に
保証人にならない理由は
- 自分にもギリギリのローンがある
- もう以前より別の人の保証人を引き受けている
- 祖父母の遺言または父母や義理の両親から保証人の引き受けを禁じられている
- 知人で保証人になって揉めている事例があるので自分は保証人にはなりたくない
など、素直でかどの立たない理由をはっきり伝えましょう。
また、自分が保証人を断るだけの手紙ではどうしても心苦しいという時には機関保証という制度を紹介するのも一案です。
機関保証とは一定の保証料を支払うことで公的または民間の法人が債務を保証してくれる制度のことです。
相手との関係によっては手紙の最後に勧めてみるのも良いでしょう。
保証人になるのはなかなか大きな覚悟が必要です。
勇気を出してはっきりと理由を述べ礼を尽くした手紙を書いて保証人をお断りするほうが
自分の生活と精神の安定や、今後の相手との良い関係を保つためにはおすすめです。