ノロにうつらなかった!嘔吐が怖いノロノイローゼ仲間へのエール
ノロウイルスにうつるんじゃないか?うつったんじゃないか?
今は大丈夫でもそのうちうつるかもしれないから電車やレストランも行けない。
もうノロが怖くてしょうがないから助けて!
そんなお悩みありませんか?
ノロにかかるのもつらいけど、「かかるんじゃないか?」という恐怖の方がつらいと感じることもありますね。
ノロノイローゼ気味でつらい方へエールを送ります!
ノロノイローゼになる前に
ノロウイルスの嫌なつらい症状をご存知の方はとにかくノロにはなりたくない!と思いますよね。
そして毎年「ノロが流行!」というニュースが流れ始めると生きた心地がしないのではないでしょうか?
まさに私がそうだったのでその気持ちが痛いほど、痛すぎるほどわかります。
ノロやロタウイルスなどの感染力が強く、予防が難しいものであれば毎日が「うつるのではないか?」という恐怖に支配されていました。
うつってしまってもその症状はもちろん辛いのですが、感染を恐れる不安な時期の方が精神的に参って辛かったりしました。
通勤時も電車の人混みが恐ろしく、会社へ行ってもトイレが怖いのです。
スーパーに買い物を行くのも、公園の公衆トイレの前を通るのも、家にこもっていても果てはゴミだしにゴミ置き場へ行くのすらしたくない!というほどになりました。
会社では「今日の会議のためにノロ感染してても無理して出勤してる人がいるかも!」と思うとトイレも食堂もオフィスすべてが恐怖の館となります。
子どもが幼稚園だったころは「○○くんが園で吐いちゃったって!」というお母さんたちの情報網はまさに恐怖の伝言版と化しました。
子どもがちょっとでもじっとしていれば「気持ち悪いんじゃないか?」「今吐くんじゃないか?」とヒヤヒヤ。
でも今はもう10代となった子どもたちが毎年大流行するノロやロタの感染症になったのは結局2人あわせて5回もありませんでした。
そしてそのうち自分や家族にうつったのは1回だけ。
どう考えても行きすぎた手洗い、消毒、外出拒否etc.で感染を予防するために恐怖に支配された日々の方が「病的」でつらかったと感じています。
やはり今もノロは怖い!と毎年思っているのですが、パニックになりそうな不安や恐怖とはうまく付き合えるようになりました。
ノロが怖すぎて「ノロノイローゼ」になってしまいそうな方へ、少し気持ちを楽にしてもらえるようなエールを送りたいと思っています。
ノロではない胃腸炎のことも
ノロが怖くて仕方なく、外へ出るのも人と会うのもとにかく嫌!という時期を過ごした私の経験や、医師から受けたアドバイスをお伝えします。
身の周りで誰かが吐いた!または外出時嘔吐物に接触してしまった!という場合に、即ノロウイルスに感染したと思う必要はありません。
ノロウイルスの流行期に身の回りで嘔吐する人がいたりすると「自分にもうつったかも」と心配になりますね。
でも、ノロの流行期には他にも胃腸炎症状を引きおこす様々なウイルスや細菌が活動と流行を繰り返しています。
風邪気味や寒い気候で消化機能が落ちているところにクリスマスや忘年会、新年会などの行事で食べ過ぎたりして消化不良を起こす人もたくさんいます。
このように胃腸に負担がかかり炎症が起こりやすい時期とノロウイルスの流行期が重なるので「嘔吐・下痢=ノロ」と思いがちです。
実は嘔吐などの症状でもノロウイルス感染ではない場合も多数あるのです。
ノロウイルスの検査は保険診療ではなく高額ですし、ノロだと判明しても有効な治療法がありません。
このため医師が患者をノロ陽性か陰性かの検査する場合はとても限られています。
嘔吐・下痢を訴えて病院に行ってもノロウイルス感染なのか、風邪による胃腸の機能低下か、食べ過ぎによる消化不良などかは結局わからないことが大半です。
この症状の中にどれほどの割合でノロウイルス感染者がいるかは全くわかりませんね。
忘年会で飲み過ぎたビジネスマンや、年末年始の行事で食べ過ぎが続いたお子さんなどが単に胃の具合が悪いだけという場合も多いはずです。
ですので、嘔吐物に接した場合でもすぐに「ノロにうつった!」と恐怖に震えあがる必要はありません。
ノロでも家族間でもうつらなかったりする
嘔吐や下痢をした人の周りで続々と同じような症状の人が増えれば、残念ながらノロウイルス感染が強く疑われます。
ですが、「1~2回吐いただけで良くなったよ」「家族には誰もうつらなかったよ」というケースも多く耳にしませんか?
感染力の強いノロウイルスでもうつる人とうつらない人がいるという現象は
に書きました。
それに、ノロのような胃腸症状が出てもノロウイルスによるものかどうかわからないので、汚物への塩素消毒などがもともと必要ない場合もあります。
家族でもうつったりうつらなかったりしますね。
同じように塩素消毒や手洗いなどの予防を気をつけていたのに変だなと思いませんか?
最初に感染した家族のメンバーから本当に次のメンバーへ感染したのか、または別の感染源からうつったのかも検証しなくては本当のところはわかりません。
そもそも最初にノロに感染したと思われた家族は本当はただの胃炎でノロウイルスの保菌者ではなく、2番目にかかった人は別の感染源からノロ患者に・・・ということも考えられます。
このように、はっきりとウイルスを特定できないノロ様症状については感染経路や自分の感染への心配に関してはあまり神経質になり過ぎても意味がありません。
また、ノロウイルスに感染しても、免疫力・体力が十分にある状態なら発症を抑えたり、発症してもごく軽症にとどめることが期待できます。
いずれにしても過剰な心配や不安というストレスは免疫力を落としてしまいかねません。
無理をしないゆるやかな生活、十分な睡眠と栄養、明るい気持ちという心の健康が一番の予防になると思います。
普段から手洗い習慣などの予防策をとることや、家族や自分の身の周りにノロ症状の人が出た場合は、2次感染の防止に努めるのは大切です。
ですが、ノロのような症状の人と接触していてもうつらなかったというケースが実はとても多いことから、あまり心配し過ぎないようにしましょう!
実際に家族がうつらなかったケース(筆者と友人の経験談)
①母親だけが嘔吐・下痢が1日続く→翌日なんとか回復→家族(夫と園児の子2人)全員はその後も発症なし
※年末にかけて最も忙しく動き回って心身ともに疲れていた母親だけが発症し、ほかの家族は免疫力が高くて発症しなかった可能性があります。
または、母親ももともとノロウイルスではない原因による症状だった可能性があります。
母親は1日半後くらいには元気になり家事をこなしていました。
②親戚の子が宴会中に大テーブルで嘔吐→その子の祖母だけが翌日嘔吐症状、他の参加者10人以上は発症なし。
※祖母はその子から遠く離れた席におり、汚物の世話をしたのは母親でしたが発症しませんでした。
子どもも祖母も別の理由で胃腸に炎症が起こって嘔吐しただけの可能性があります。
または子どもの世話をした母親も10名以上の参加者の全員が感染しながらも免疫力の高さにより発症しなかったことも考えられますね。
子どもは翌日からほぼ元気になっていました。
③園児→小学生→祖母→曾祖母→母親と1日置きに発症。一番重かったのは園児で回復まで4日。
90代の曾祖母の体調が一番心配されたが2日半ほどで回復、最後にかかった母親は1回嘔吐しただけで半日で回復。
※この順々に同じ症状を発症するケースではノロウイルスやロタウイルスなど感染性の胃腸炎が疑われますね。
でも、誰も重症化せずに1日で回復したり90代のご高齢者でも順調に回復していました。
このように嘔吐する=強い感染力をもつのノロやロタウイルスだけが原因ということではなさそうだと言うことがわかりますね。
そしてたとえノロを発症しても、子どもはもちろん大人も、90代の高齢者でも普段から元気で体力があれば数日で回復できる症状だと言うことです。
感染源だと思われる人や物と接触しても、とにかく心配し過ぎないようにしましょう!!
ノロへの恐怖から楽になる方法
ノロが怖いという方は、その症状はもちろん、手洗いや消毒などへ過剰に神経質になることに疲れることが嫌という方も多いですね。
そして嘔吐恐怖症という症状に普段から困っている方はなおさらだと思います。
◆吐くのがとにかく怖い 嘔吐恐怖症の症状は甘えじゃありません
そんな時おすすめなのが「あえて外へ出てみること」です。
人混みへの不要な外出は避けるべきではありますが、家に閉じこもってウイルスを防御していては生活が委縮してしまいます。
ノロが大流行と言われながらも元気に公園で遊ぶ子どもたち、街で忙しく働く人々、スーパーで買い物をしている高齢者etc.
外へ出てそんな人たちの姿を見ると、感染力が強力なノロ流行期でもかかっていない人の方が圧倒的に多いことを実感します。
ノロにならない人、またはもしかかっても順調に回復して今は元気な人たちの姿が家の外にはあふれています。
ノロが怖いという方は感染や発症が怖い!と、家でノロの予防法や対策をネットで調べて予期不安を膨らませているのではないでしょうか?
予防法や対処を知るのは重要ですが外へ出て「元気な人が街にはあふれている」という現実を見るほうが心に効くと思います。
ぜひ不安な気持ちや恐怖感に自分を支配されず、体も心も健康で元気な状態を保ってくださいね。
それがノロウイルスやノロノイローゼの予防策として一番のカギになるはずです!