方向音痴が街で迷子になったら? 方角を調べる方法
方向音痴にとっては迷子になるのは家を出るときからもうわかっていることですね。
だからスマホ、GPS、カーナビなどのデジタル革新で現在地や目的地の方角が瞬時にわかるようになったことは生活を一変させてくれました。
でもスマホなどの機器がない状態でも私たちの生活には方角がどっちか調べるヒントがたくさん詰まっています。
機器に頼らず、方向音痴を楽しみながら街へ繰り出してみませんか?
方向音痴になるのはなぜ?
方向音痴は必ずと言っていいほど出かけると迷子になります。
地図を持って出かけても、自分のいる現在地からどちらが東西南北かなんてわからないのです。
ここまで(私のように)重度の方向音痴ではなくても、出先で方角がわからないなんてことはきっと日常茶飯事でしょう。
実は方向音痴になる原因は脳にあることがわかっています。
脳内細胞に「グリッド細胞」というものがあります。
このグリッド細胞は脳にあるGPSのようなもので、新しい場所において自分の位置や進むべき方向を相対的に判断できる能力をもっています。
グリッド細胞の働きが弱いと空間認識が難しい、地図が読めない、方向音痴で迷いやすいなどが起こるのですね。
現在のところグリッド細胞を活性化させる特効薬などはありません。
自分で方向音痴を治したいと考えるなら、
- 普段からGPSなどの機器に頼らない
- 地図を読む習慣をつける
- 積み木やパズルなどで空間認識能力を地道に高める
などの方法が良いようです。
方角は太陽や時計などでどっちかわかる
では、方向音痴の特効薬ができるのを待つ間、方向音痴ならではの迷子にならない冒険を楽しみませんか?
知らない土地では必ず迷子になるという方向音痴の皆様、どうぞ心配なさらず何もないところでの方角の見分け方を試してみましょう。
太陽とアナログ時計で調べる
子どものころに習った方も多いはずです。
短針と長針のあるアナログ時計と太陽だけで東西南北を見分けましょう。
やり方その①
まず短針を自分の影の方向に合わせます→短針と12時の真ん中が北になります
やり方その②
短針を太陽の位置に合わせます→短針と12時の真ん中が南になります
まぶしい時はやり方②の時がおすすめです。
ただし、これは曇天や雨天時には使えない方法なので他の方法も覚えておきましょう。
街での方角の調べ方は簡単
街で方向が分からなくなった時はいろいろなところにヒントが隠されているのでそれも楽しく見つけてください。
一戸建ての庭やマンションのベランダ、太陽光パネルの位置
だいたいの場合南側に設置されています。ただ真南ではないのであくまでも目安程度に。
街路樹の木についているコケ
太陽を浴びる南側より、陰になりやすく暗く湿った北側にコケは多くついています。
手入れをされていない樹木を探して調べてみてください。
衛星放送のアンテナ
大半は南西向きに設置されています
VHFアンテナの向き
魚の背骨のような均一のUHFアンテナと違い横の長さが均一でないのがVHFアンテナです。
先端(横の骨が短いほう)が電波を発信する方向を向いています。
東京なら先端が東京タワーの方向を向いています。
名古屋なら先端は名古屋テレビ塔の方向を向いています。
大阪なら先端は生駒山の方向を向いています。
その他の地域も地上デジタル前の旧送信所の方向を向いていると言うことになりますので旧送信所の場所を知っていると便利でしょう。
おわりに
GPS機能に頼り過ぎず、自分の知識や五感をフルに使って方角を確かめるのも楽しいものです。
こうやって方角の見分け方を身につけていくうちに方向感覚が磨かれる可能性もゼロではありません。
街に出ていろいろな方法で方角を確かめながら新しい世界を楽しんでみませんか。