運動しても食事制限でも痩せない理由 ダイエットの2大間違い
ダイエットを繰り返しては途中でリタイアしたりリバウンドしたりで悩んでいませんか?
そもそも気合をいれたハードに頑張るダイエットを頑張っても痩せないから途中でやめる人が多いのです。
ジョギングなどの運動プラスとてもつらい食事制限でも痩せないなんておかしいと思いませんか?
ダイエットしても思うように体重が減らないと悩む方が気づかない原因はおそらくこの2つです。
痩せるには運動と食事と言うけれど
痩せたいと思ったらまず食事を制限して運動をすることが減量につながると考えますね。
それは正解です。
ただ、私たちの考えるダイエットメニューでそれほど単純に減量できるほどの食事制限と運動ができているかというと疑問です。
私たち人間が太る理由はご存知ですか?
食べ物を食べることで得るエネルギーを摂取カロリーとよびます。
一方、呼吸などの基礎代謝や運動などの活動で消費するエネルギーを消費カロリーと言います。
摂取カロリーが消費カロリーより多い、つまり使うエネルギーより体内にとりこむエネルギーが多いとどうなるでしょうか?
その余剰エネルギーが蓄積されて肥満となります。
私たちが太るのは「食べている分動いていない」ということが原因です。
太っていると感じている人が痩せたいなら、食べた分のエネルギー以上に運動などの活動でエネルギーを使わなければ理論上痩せません。
ダイエットでカロリー制限をしても、食べて体内にとり入れたエネルギーを運動で消費できているか実は把握できていないケースが多いようです。
運動すれば痩せる?
運動しても痩せないと悩む方は、運動で消費するエネルギーより食べることで摂取するエネルギーが多いことに気づいていません。
たとえば、お昼のランチタイムにサンドウィッチのパック1個にメロンパン1個、飲み物は牛乳をとるとしましょう。
それほどの量も食べていないし、少し歩けば大丈夫だと思うかもしれません。
この、パン2個+飲み物メニューでおよそ1000kcal(カロリー)です。
では単純に運動だけでこの1000カロリーを使い切るにはどれくらいの運動をすれば良いでしょうか?
消費カロリーは体重や男女別、また年齢別で異なりますがある程度の目安として考えてください。
1000カロリーを消費するには50kgの人の場合で、水泳のクロールを全力で1時間泳ぎ続けることが必要です。
軽く流す程度の泳ぎ方ではなく、「全力クロールで1時間」というところがポイントです。
かなり大変な負荷がかかり、普通の人ではその体力や泳力、時間もないのではないでしょうか?
ではもっと簡単にすぐ出来そうなジョギングではどうでしょう?
同じように体重50kgの人が1000カロリーを消費するのに必要なのはジョギングでは20kmという距離の走行が必要です。
これも全く現実的ではない運動量だと感じられたのではないでしょうか?
このように、食べた分のエネルギーを運動で消費して痩せると言うのはとても非効率的です。
もっと言うなら運動すれば痩せるというのは非現実的だと言っても良いくらいです。
茶碗にたった1膳のご飯でも200kcalあります。
このとり入れた200カロリーを消費するのにも1時間以上歩かなくてはならないのです。
もちろん1膳のご飯をやめることはストレスにもつながりますし必要ありません。
今までご飯を2~3杯食べていた人はおかわりはしないようにすることでも摂取カロリーが簡単に減らせます。
痩せたいなら食事量を減らして運動量を増やすことを同時進行で行なうことが大切です。
今までと同じように食べていて「ちょっと身体を動かして運動すれば痩せる」というのは間違いです。
痩せるのは摂取エネルギーを消費エネルギーが上回る運動をずっと続けた場合です。
食べたいだけ食べても食後に運動すれば太らない、そして痩せるということはありません。
カロリー制限すれば痩せる?
痩せるためには食べて体内にとり入れる摂取カロリーより活動で使う消費カロリーを増やすことだとわかりました。
そして運動での消費カロリーは思いのほか少なく、食べた分のカロリーを運動で消費するのはとても難しいことも。
痩せるには食べる量を減らして摂取カロリーを減らすほうが確実に簡単です。
そこで良くあるダイエットの食事制限にカロリーを制限して減量する方法があります。
しかし、このカロリー制限は計算が面倒なのと、カロリーを気にしすぎるあまりにダイエットのストレスが強くなり挫折しやすいデメリットがあります。
また、カロリーさえ抑えれば大丈夫ということで、低カロリーの食品をとり入れる機会が多くなるでしょう。
実はここにも落とし穴があります。
カロリーが低いものにはさっぱりとしてパンチが足りないものが多くあります。
低カロリーだから太らないだろうと食べても食べてもなんだか満足感がない・・・
そんな理由から結局は味付けが濃くて脂質も糖質もたっぷり含むものを猛烈に食べたくなる。
そしてある日我慢できずにラーメンやデザートをついついドカ食いして歯止めがきかなくなりリタイアかリバウンドというケースが目立ちます。
また、低カロリーだからどんなに食べても大丈夫だろうとその食品を食べ過ぎてはいないでしょうか?
いくらカロリーが低いものでも量を食べれば結局はカロリーのとりすぎになってしまいます。
そして、カロリー制限の食事で陥りがちなのが脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が全体的に不足してしまうことです。
摂取カロリーが少ない状態と栄養バランスが崩れた状態では逆に痩せない身体になってしまいます。
それは身体がこの摂取するカロリーや栄養が少ない状態を状態を飢餓状態だと感知してしまうからなのです。
身体は「この危機を乗り越えるために消費エネルギーを抑えよう!」と、体内にエネルギーをため込みやすいモードに変わってしまい、痩せにくくなります。
カロリー制限は厳しいダイエットである割には成功や継続が難しく、逆に痩せにくくなる可能性があります。
では痩せるにはどうしたらいいか
痩せるには、そして痩せた身体をキープするには「適度な食事制限と無理のない運動」を続けることが王道です。
厳しいカロリー制限や無理な運動をするよりは、バランスの良い食事を腹八分目にするほうがダイエット成功へ近くなります。
現在食べている量を減らすこと、運動量を意識的に増やすことを毎日続けることが結局はダイエットへの近道となります。
- 間食をやめる
- 今まで食べていたご飯やパンを少なくする
- 今までより毎日一駅多く歩く
- エレベーターではなく階段を上り下りする
などのちょっとした毎日の工夫を続けて確実にダイエットを成功させましょう。