お年玉の金額を下げるのはダメ?お年玉を減らすのはマナー違反か
2017/08/02
お正月に親戚一同が集まればそこには甥や姪などのたくさんのこどもたちが集結!
かわいい子供たちにお正月のお年玉はたくさんあげたいけど家計が苦しいし今は節約したいからきついなー・・・・
そんな時にお年玉の金額を下げるのはマナー違反なのかどうかをお伝えします。
お年玉の金額の目安は?
お年玉と言えばだいたいこれくらいだろうとそのご家庭や親戚の間で暗黙の了解があるのが一般的です。
一族が会した時に自分だけずばぬけて多い金額のお年玉をあげるのも、または少なすぎる金額もよくありません。
そもそもお年玉の金額の相場はいくらくらいなのでしょう?
一般的なお年玉の金額の算出方法として
お年玉の相場=年齢÷2×1000
が有名です。
- 未就学児も含め小学校低学年までは3000円未満
- 小学校高学年では3000円以上
- 中学生~高校生で5000~10000円
のお年玉をあげる人が多いようです。
高校を卒業して専門学校に通う学生や大学生、また社会人になった子にも1万円以上
のお年玉をあげる人もいます。
いずれにしても、お年玉の相場としては上記のような金額がだいたいの目安となります。
未就学児や高校を卒業した子にあげるかどうかはお家ごとの考えによると言うことでしょう。
3000円か5000円か迷って、小学生から5000円以上のお年玉をを渡すご家庭もあるようです。
しかしまだ小学生のお子さんはこれからも5年~10年以上のお年玉のお付き合いがあります。
長期にわたってお年玉をあげつづけるには、無理のない金額からスタートしたほうが無難ではないでしょうか。
子どもですから場合によってはお年玉を多くくれる人が良い大人と感じてしまう無邪気さもあるでしょう。
もし自分が無理のない金額をあげてちょっとお年玉が少なかったかもしれないと気に病むことはありません。
お年玉の金額で人の価値を判断するようなことはないと思いますが、もし「あのおじさんのほうが多くくれた」などと言うようなお子さんは
親をはじめ大人がたしなめるべきだと堂々としていて良いでしょう。
お年玉の金額を下げるのはマナー違反?
いままであげていたお年玉の金額を下げるのはなかなか忍びないことだと思います。
しかし親戚に大勢の学齢期のお子さんがいてお年玉の予算ねん出が毎年大変な方や、どうしても家計が苦しいなどの事情がある方もいます。
お年玉を減らすのは心苦しいけれども、節約が必要でお正月の出費をなるべく減らさないとその後の家計がきついということもしばしば。
そして特に結婚後には生活設計が変わったり、相手の親族との兼ね合いもあって独身時代のようにお年玉を自由にたくさんあげられなくなるという方も多いのです。
では毎年あげていたお年玉の金額を減らすのはマナー違反なのでしょうか?
お年玉の金額を下げることへの意見は考え方によって大きく分かれるところです。
「お年玉は子どもたちの大きな楽しみ。他の出費を減らしてでもお年玉の金額を下げるべきではない」
というお年玉の減額反対の意見。
一方、「お年玉は気持ちであって義務ではない。なぜ毎年あげなくてはいけないのか?まして金額を下げても問題ない」
という、減額賛成の意見に大きくわかれます。
お年玉の金額についてはマナーとして参考となる相場がありますが、金額を減らすことについては決まったマナーがありません。
ただ、お年玉の金額を下げることはあきらかなマナー違反ではないでしょう。
やむをえない家計の事情や結婚の前後でお年玉の金額を下方修正するのはいたしかたないことです。
長くお正月のお年玉のお付き合いを続けていくのには無理のないお年玉の額を設定する必要があるからです。
ある程度の年齢のお子さんであればお年玉を減額することになっても彼らが社会の金銭常識を現実的に垣間見る良い機会となるでしょう。
まだ小さいお子さんたちにはお年玉が減ることを理解するのはひょっとして難しいことかもしれません。
しかし、その親御さんががきちんとお年玉をいただくことへの謙虚さと感謝の気持ちを子どもに教えることができます。
子どもたちは「お年玉はもらうのが当たり前」という考えではなく「お年玉をいただけるのはありがたい」という謙虚な姿勢を学ぶ良い機会になります。
お年玉の金額は相談しておくとベター
お年玉として渡す金額はその時代の相場に従っていれば大きくずれることはないでしょう。
ただ、年初の会食で親戚一同が一斉にお年玉を子どもたちにあげると言う場合は年長者をはじめとする親族がどれくらいあげるのかをあらかじめリサーチしておくのがベターです。
あまりに多くあげすぎても、少なすぎてもバランスが悪く、場合によっては恥をかいたり恥をかかせたりということにもなりかねません。
独身者ならご両親に、既婚者ならご夫婦で、お正月の親戚の子どもたちへのお年玉については相談して決めるほうが安心です。
お年玉をやりとりするなら兄弟姉妹間、親同士などで話し合えるとスムーズです。
身近な人とお年玉の金額をどうしても減らさなくてはならない事情も打ち明けられるほどの信頼関係が普段から築けておけると安心ですね。
また、周りとの兼ね合いでお年玉の金額を下げるのが難しそうな場合は、どうしても困るということでなければお正月だけは奮発したほうが無難です。
減らす予定だった数千円~数万円は家計を節約したい方には大金だと思います。
しかし、そのお金で子供たちが喜び、親戚とのお付き合いもスムーズになるのであれば生きた良いお金の使い方となるでしょう。
子どもたちへあげるお年玉は決して無駄なお金ではありません。
お年玉を減額できない方は、お金でははかれない価値をそこに見出してください。
自分が子どもだったころに親戚からお年玉をいただいた時の素直な嬉しさを思い出してみるとわかるかもしれません。
子どもたちに喜んでもらえて、未来への財産だと思って生きたお金を循環させた自分を誇らしく思うべきです。
ぜひいろいろなバランスを上手くとりながら上手にお年玉とお付き合いしていってくださいね。
ご参考になれば幸いです。