読書感想文の例と書き方はコレ 小学生低学年は親子で 例文つき
2017/07/25
読書感想文、実は親子で苦手でどうしよう!?などというご家庭も多いようです。
それほど肩に力を入れずに読書感想文をシンプルに書いてみませんか?
苦手なお子さんなら、親子で一緒に本を読んで感想を話し合ってみましょう。
小学校1年生から2年生のお子さんが書く読書感想文の例もお伝えします。
小学校低学年の読書感想文の書き方
小学生の低学年が書く読書感想文なら3段構成で十分です。
書きたいお子さんにはたくさんかかせてあげてください。
苦手なお子さんは感想文が得意になるように「書けた」という達成感を味わう経験をさせてあげましょう。
「はじめ・なか・おわり」
この3段構成で上手にまとめてみましょう。
①はじめの部分(書き出し)
書き出しは
「ぼくは(わたしは)XXXという本を読みました。」などから始めます。
そしてなぜこの本を選んだのかという理由を書きましょう。
書き出しの例
「ぼくは(わたしは)XXXという本を読みました。」
↓
「表紙の絵がおもしろそうだったのでこの本をえらびました」
「XX(作者、主人公、シリーズなど)の本は前に借りたことがあって、新しい本も読みたいと思ったのでえらびました」
など、読んだ本のタイトルとその本を選んだ理由などで始めると良いでしょう。
②なかの部分(内容への感想)
ここが読書感想文の肝となる部分です。
あらすじを書くのもこの部分ですが、あくまでも「いつ、だれが、どうした」という簡潔なあらすじのみに抑えましょう。
例えば「この本は大昔の魔法の国でアニーがたくさんの冒険をするお話です」などのような一文で良いでしょう。
本のあらすじをずらずらと書いてしまうと散漫な読書感想文になってしまいますので気をつけます。
また、あらすじは書かなくてもかまいません。
この「なか」の部分ではどのようなシーンが印象に残りどう感じたのか、気持ちを書き表して内容を膨らませていきます。
この部分が充実しているほど、質の良い読書感想文となります。
なか部分の例
- 「ぼく(わたし)がいちばん心に残った場面は~の場面です。なぜなら~」
- 「XXが~したとき、ぼく(わたし)はとてもかわいそうに思いました」
- 「もしぼく(わたし)がXXだったら△△したと思います」
- 「もしこの場所(時代)に行くことができたら~してみたいと思いました」
- 「~の場面の絵のうさぎの顔がうれしそうで、XX(主人公)があげたニンジンがうれしかったことがよくわかりました」
- 「~の場面ではおどろいたけれど、つぎになにがおこるのだろうと楽しみでわくわくした気持ちになりました」
親御さんが手伝うならばぜひその本を一緒に読んでお子さんと本の内容についてたくさんお話ししてみてください。
親子で本についての会話をすることでお子さんの感情を再確認させてもっと深く感動を掘り起こしてあげることができます。
この、「感じたこと、思ったこと、考えたこと」の文章が豊かであるほど内容の濃い読書感想文となります。
感じたことをどんどん自分の言葉で書くように導いてあげましょう。
親御さんが掘り起こしてあげた感想を文章に書くことで、お子さんは自分の力で読書感想文を完成させた達成感が高まります。
③おわりの部分(しめくくり)
終わり、つまりしめくくり・結びとなる部分では本を読んだ全体的な感想をまとめます。
一番多いのが「おもしろかったです」というしめくくりかたです。
これでも1年生、2年生くらいなら十分とも言えます。
苦手なお子さんは文を書くことが嫌いにならないように「この本を読んで面白かったです」でもほめて終わりにしてあげましょう。
もっと書きたい、もっとすごい文章で読書感想文をしめくくりたいというお子さんにはもう一歩進んで導いてあげると良いですよ。
おわり部分の例
「XXは魔法を使っていろいろなぼうけんができてうらやましいと思いました。ぼく(わたし)が魔法を使えたら~のぼうけんをしてみたいと思いました。」
「XXが迷子になって~した場面はドキドキしたけれど、最後は自分の国へ戻れて本当に良かったと思いました」
「ぼく(わたし)が大人になったらXXのようにやさしい人になりたいと思いました」
読書感想文の例 小学生1~2年なら
小学校低学年、1~2年生であれば挿絵がかわいい、かっこいい、おもしろそう、絵がきれいなどの絵本を選んで良いでしょう。
本を自分で読むこととそれにより笑い、悲しみ、スリル、好奇心などお子さんがなんらかの感動を覚えることが大切です。
良い読書感想文を書きたいと思ったら、お子さん自身がおもしろく読み進められる本選びをするのが一番です。
そして読書感想文を書くことは本をしっかり読んで内容を理解する読解力と文章力、表現力を高めるのに有効です。
親がサポートできるのは子どもが本を読んで感じたことを上手に引出して文章に表現するのを導くことです。
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では読書感想文はどのように書けばよいでしょうか?
読書感想文はあらすじなど、本の紹介文ではありません。
感想を自由に書いて良いので、思ったことを自由に表現させてあげましょう。
ここではハンス・ウィルヘルム作「ずーっとずっとだいすきだよ」という図書を題材に読書感想文例をひとつご紹介します。
永遠に語り継がれる名作として教科書にもとりあげられる感動の短編です。
文字数が少なく大人なら数分で読めてしまうお話ですが、その内容の深さが素晴らしい名作です。
ぜひお子さんと一緒に読んで、感想を話し合ってみてくださいね。
感想文の例
例① 短いけれどもしっかり自分で書く
タイトル「ずーっとずっとだいすきだよをよんで」
氏名 X年X組 ○○ ○○
わたしは「ずーっとずっとだいすきだよ」という本をよみました。
エルフィーといういぬがかわいくてだいすきになりました。
でもさいしょにこいぬだったエルフィーはとしをとってしんでしまいました。
しんだ時にかいぬしの男の子がないていて、わたしもすごくないてしまいました。
エルフィーは男の子にだいすきだよっていつもいってもらえたからてんごくでもしあわせにしているとおもいます。
この例では短い感想文ながらも本を読んで感じたことがよく表されています。
例② 原稿用紙で2枚書こう!とやる気のある子に
タイトル「だいすきのちから」
氏名 X年X組 ○○ ○○
ぼくは、なつ休みにハンス・ウィルヘルムの「ずーっとずっとだいすきだよ」という本をよみました。
ひょうしの絵のなかよしな男の子と犬の絵がかわいかったのでこの本をよみたくなりました。
犬のエルフィーとの絵はあそんでいるときもねているときもわらっているときもまるで生きているみたいです。
エルフィーのかおをみているとなんだかうれしくてたのしい気持ちになるのでぼくも犬をかいたくなりました。
おはなしのなかのエルフィーはまいにちいたずらばかりだけどかわいいくてかぞくにとてもかわいがられています。
はじめは男の子のかぞくとかい犬のエルフィーがまいにちあそんだりするおもしろい本だなと思いました。
だけどどんどん男の子は大きくなっていくのにエルフィーはどんどん年をとってよわってあそばなくなりました。
そしてある朝に男の子が目を覚ますとエルフィーがしんでいました。
男の子とかぞくはにわにエルフィーをうめてあげながらずっとないています。
ぼくもエルフィーがしんですごくさびしくてかなしくてなみだがでそうになりました。
エルフィーがいきかえればいいのにと思いました。
でも男の子はとてもかなしかったけどかぞくよりいくらかきもちがらくだったといいました。
なぜかというと男の子はまいばんエルフィーに「ずーっとずっとだいすきだよ」といってやっていたからです。
エルフィーはいきかえらないのにだいすきだよとまいばんいってやったことでかなしいきもちがすこし楽になるのはふしぎです。
でもだいすきだよとたいせつなあいてにきもちをつたえることはとてもだいじなんだなとおもいました。
だいすきということばはすごく大きなちからをもっているのかもしれません。
ぼくには犬はいないけれど、かっているかぶとむしにこれからまいにちだいすきだよって話しかけようとおもいました。
ここまで書けるとほぼ中学年レベルですので、もう少し簡単にしたい場合は例から良い部分を抜き出して書く時の参考にしてください。
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小学低学年の読書感想文は自由に
小学校に入ってはじめて読書感想文を書くというお子さんが多いはずです。
読書感想文の書き方はある程度の決まりは覚えていたほうが楽ですが、決まり通りに書くことばかりに気をとられないほうが良いでしょう。
お子さんの豊かな感性を活かして自由に書かせてあげてください。
親御さんが手伝って読書感想文を書くときは親の作品にならないようお子さんの自由な表現力をサポートしてあげてくださいね。
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ご参考になれば幸いです。