本の紹介文の書き方と例 小学生の基本パターンはこれだけ!
2019/01/16
皆さん小学生で本の紹介文を書くという宿題をやった経験がありますか?
私はありませんでした。
最近は小中学生や高校生になっても読書感想文や本の紹介文は夏休みの宿題や授業の課題となることが多くなり、保護者の中には私のように「何それ?どうやって書くの?」と迷うかたも。
本の紹介カード、本の紹介ポスター、本の紹介ポップなどと様々な形式で本を紹介するのですがいったいどう書けば良いの?という方も結構多いようですね。
まずは小学生の基本のパターンさえマスターすればあとはずっと楽に本の紹介文を書くことができますよ!
読書感想文と本の紹介文は違うの?
「本の紹介文って読書感想文とどう違うの?」
そんな疑問がわきおこりませんか?
本の紹介文の宿題に読書感想文を書いてはダメなんですよ。
本の紹介文と読書感想文では本を読み作文を書くということで読解力や文章力をUPするという目的は同じです。
ですが実はそこにはとても大きな違いがあるのです。
読書感想文
本を読んで自分がどのように感じたかの感想、気持ちを書くことで表現する。
極端に言えば内容については「面白い」「感動した」と思わなくても良く、その本に肯定的でなくても良い。
とても主観的な作文。
本の紹介文
本を読んだ感想と、その本の魅力や感動を他の人にも伝えるために表現する。
その本を読んでみたい!と思ってもらえるような文章であることが大切。
内容については自分が「面白い」「引き込まれる」「他の人にも読んでほしい」という気持ちがなくてはNG。
主観的・客観的の両方の視点から書く作文。
*読書感想文も本来は「面白い」と思う興味のある本について書くのが望ましく、書きやすいです。
大きな違いは、読書感想文が自分の感想の作文であるのに対し、本の紹介文は人へすすめるための作文だということです。
読書感想文より本の紹介文のほうが相手の共感や興味をひきつけるように書くことになります。
本の紹介文には「読んでほしい相手に向けて書く」という明確なターゲットが存在するのが大きな違いになるでしょう。
本の紹介文は「人に紹介したい!」と思えるような本について書くものです。
この本の面白さや見どころを他の人にも伝えて、ぜひ読んでもらいたい!という気持ちでかかなくてはなりません。
大人の世界で言う「営業マインド」が必要かもしれませんね。
自分がこんなに面白かった、感動した、こんなにワクワクしたということを伝えて、相手にもその本を読んでもらうための文が紹介文です。
お子さんには、
「自分が本屋さんになってこの本をたくさんの人に売るつもりで書いてみよう!」
などと伝えると本の紹介文を書くアイデアがつかみやすいと思います。
本の紹介文 書き出しからのルール
本の紹介文はあまり長くても読んでもらいにくくなります。
決まりがなければ100字以上~400字以内を目安にまとめると良いです。
ではさっそく本の紹介文を作る手順を見てみましょう。
①紹介したい本を選ぶ
自分が最もみんなにも紹介したい本を選びます。
「この本をみんなに読んでもらいたい!」という本を選んで書き出すことがルールです。
課題の指定がなければ、昔読んだ本、何度も繰り返し読んでいる本、図鑑、絵本などでも構いません。
②タイトル(題名)を決める
「○○という本の紹介」などではなく「この本、おもしろいよ!」「ハラハラドキドキの大冒険!」など、キャッチ―なコピーを考えてみるのも楽しいですね。
この紹介文を読む人を一目でひきつけて本文を読ませるような題名を考えてみましょう。
③本の紹介文章を書く
あらすじは一言でまとめるくらい簡潔に。
そして本の紹介の大原則は「結末(オチ)を絶対に書かないこと」です。
オチがわかってしまえば相手も読む気が失せてしまいますね。
紹介文ではどんな話なのかな?と読み手の興味をひきつけなければなりません。
あらすじは一番盛り上がるところまで書いて、「続きは本で読んでください」などとすればこの本を読みたくなるでしょう。
④イラストで興味をひきつける
ポスターはもちろん本の紹介カードやポップなどではイラストの欄が設けられていることが多いです。
このイラストは盛り上がってワクワクするような場面のイラストを描くと目立ち、読んでもらいやすくなります。
本の紹介文の例
本の紹介文はとてもシンプルなパターンで構成できます。
② 簡潔なあらすじ(1~2行にまとまるくらい)
③本の見どころと感想
④終わりの決め文句(「ぜひ読んでください」など)
これだけです。
早速書いてみましょう!
本の紹介文の例文
「ぼうけんのさいごには?」(オズの魔法使い・バウム作)
②たつまきで遠い国へ飛ばされたドロシーという女の子が、魔女をたおして自分のふるさとへ帰るためにぼうけんするお話です。
③ドロシーがたびのなかまと助け合いながらいろいろなピンチを切り抜けるところがすごくドキドキします。
④さいごにドロシーが自分の国へ帰れたかどうか、ぜひこの本を読んでみてください。
小学高学年、中学生、高校生など学年が上がってくると③の部分の内容が多くなります。
基本パターンに自分の感想や伝えたい本の魅力や見どころを書き足していきましょう。
こんな風に書いてみよう
「本の紹介の仕方がわからない」と言われたらどうしましょうか?
そんなときは仲の良い友達に何かをすすめるときに話しかけるような言葉をもとに書かせるとお子さんも書きやすいでしょう。
「Aちゃんにこの本を読んでもらいたいならどういう風にAちゃんに言う?」などと声かけして楽しく書かせてあげてくださいね。
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