十三参りのお祝いのお金 着物や親の服装は?虚空蔵菩薩とは?
2016/09/18
十三参りをご存知ですか?
関西以外の方では「十三参りって何?」という方も多いようですね。
十三参りは関西では盛んなお参りです。
七五三と同じく子どもの健やかな成長を祝い、そして祈願する通過儀礼です。
最近では関西以外の地方でも厄除け祈願と智恵を授かる参拝行事としてきちんと行なう方も多くなりました。
この十三参りにまつわるお金についてお伝えします。
十三参りとは?
十三参りとは旧暦の3月13日、新暦では4月13日に虚空蔵菩薩へ参拝し、智恵を授けてもらう行事です。
京都嵐山の法輪寺は「嵯峨の虚空蔵さん」として十三参りで有名です。
毎年春になると法輪寺の虚空蔵菩薩より智恵を授けてもらおうと、たくさんの子供たちが参拝しています。
十三参りは「智恵もらい」や「智恵詣で」などともよばれます。
数え年の13歳は生まれてから十二支の干支が一回りして初めて自分の干支を迎える年で、男女とも厄年にもあたります。
そして昔は一人前になり、結婚できる年齢と言われたのが13歳でした。
十三参りはこれと虚空蔵菩薩の縁日である13日と結びついたお参りの風習です
最近では関東でも男女ともに、めぐってくる節目の厄除け祈願として数えの13歳で十三参りをする方も増えました。
13歳と言えば現代でも身体も心も成長にともない不安定になる時期でもあり、厄年ですからやはり十三参りは大切な儀礼だと認識されつつあるのでしょう。
小学6年生で中学受験の祈願として智恵の菩薩である虚空蔵様から智恵を授かろうとお参りする方も多くいます。
十三参りは毎年3月13日5月13日ごろまでとお参りの日程が幅広く、小学校卒業から中学生になる春休みやゴールデンウイークにお参りするご家族も多いようです。
京都なら本場の虚空蔵菩薩、嵐山の法輪寺が有名ですが、東京は浅草寺や明治神宮などに参詣する方が多くいらっしゃいます。
また、十三参りは春と秋の2回が主ですが、年中行事として一年中いつでも参拝を受け付けているお寺や神社が多くあります。
お住まいの土地の氏神様でもご祈祷をしていただけるはずですのでお参りをご希望する寺社に問い合わせてみてくださいね。
ご祈祷は自分が授かりたいものを半紙に筆で一字記し、これを一字写経として虚空蔵菩薩へ奉納し祈祷していただきます。
また、法輪寺の帰り道では渡月橋を渡り終わるまで振り返ってはいけないという決まりがあります。
橋を渡り終える前に後ろを振り返ると授かった知恵を落としてしまうという言い伝えがあるからです。
法輪寺以外で十三参りをする方も、お子さんのお参りする神社仏閣の鳥居や門を出るまではふりかえらないように教えておきましょう。
十三参りの相場はある?
では十三参りにまつわるお金はどれくらいかかるものなのでしょうか?
周りの方がお祝いを贈る場合は現金なら5000円から1万円くらいです。
紅白の蝶結びののし袋で、表書きは「祝十三参り」とします。
お参りする本人にかかる金額の目安はどれくらいでしょうか?
参拝した寺社によって定められていることが多いのですが、法輪寺を例にとるとご祈祷いただく期間により5000円、7000円、13,000円となっています。
「祈祷料はお気持ちで」というように明確な金額がない場合は、だいたい5000円から1万円を祈祷料として寺社へお納めすると良いでしょう。
この祈祷料も紅白蝶結びののし袋かまたは白い封筒へ入れて納めます。
表書きは「ご祈祷料」「御礼」「祝十三」などとしましょう。
服装は男の子は紋付袴、女の子はこの日初めて大人の本裁ちの着物を晴れ着として着ます。
大人の着物とはいえまだ13歳の子どもさんですから肩上げ(肩の部分を縫い上げて袖の長さを調節する)したものをまとい、お参りの後に肩上げを外します。
晴れ着はレンタルで1万円台くらいのものから数万円、十万円台まで揃っています。
着物を誂えて購入するという場合は特に女の子の場合は成人式でも着ることを考えてかなり本格的な高額なものを求める場合もあります。
帯や小物なども含めて、どれほどのクラスのものを揃えるかによってかかる金額はご家庭の考え方によってまちまちですね。
着付けをお家のかたができれば良いですが、着付けを頼む場合は1万円前後の着付け料がかかります。
髪型はお家でセットする男の子、お母さんがアップや編み込みにする女の子もいます。
美容院でアップにしたり日本髪風に結ってもらう女の子さんはセット料に5000円から10000円ほどかけているようです。
この他にメイクやネイルなどのオプションをつけるなどもありますね。
一方、羽織袴や振袖、小紋の着物と言った和装ではなくても、フォーマルなスーツ姿という洋装で参拝するお子さんも目立ちます。
13歳という年齢から中学校の制服を身に着けてお参りするお子さんもいらっしゃいます。
制服は「正装」ですので神社へのお参りにはとてもふさわしい礼服なので制服がある方はお召しになっても良いでしょう。
このように服装や髪形にかける金額はご家庭の考え方によりほぼゼロ円~百万円クラスまで幅広く、一概にいくらという決まった金額がありません。。
ご祈祷料だけは目安がありますが、お参りの服装や髪形、小物などはご家庭のお話し合いで予算を組むと良いと思います。
また、十三参りにお子さんと参拝する親御さんの服装です。
お母さん方は和装で訪問着などの着物でいらっしゃる方と、洋装でフォーマルスーツ姿の方がいらっしゃいます。
お父さん方はダーク系のスーツ姿が主流です。
両親ともに着物を召される場合は、お母さんが着る着物とお父さんの着物を合わせる必要があります。
いずれの場合もこの日の主役であるお子さんより格が高くない、そして華美でない装いをすることがポイントとなります。
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虚空蔵菩薩求聞持法を知っていますか?
虚空蔵菩薩は宇宙のように広大な慈悲と無限の智恵をもつ菩薩です。
このため、知識や智恵、記憶という分野でのご利益をもたらしてくれる菩薩として信仰されます。
空海が超能力とも言われる直感や記憶力を得ることができたのはこの虚空蔵菩薩の「虚空蔵菩薩求聞持法」を修めたからだといわれます。
虚空蔵菩薩求聞持法は記憶力を飛躍的にアップする秘法として言い伝えられており、いかに虚空蔵菩薩が智恵の象徴とされ信仰されているかがわかりますね。
記憶力を高めるのに効果が期待できるといわれるこの方法は信じられないほどシンプルで簡単です。
十三参りのお子さまだけでなく記憶力をアップして仕事や生活や趣味に役立てたいという大人の方も試してみてはいかがでしょうか?
では素晴らしい智恵を授かり思い出に残る十三参りとなりますように!