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クリスマスを日本では恋人と過ごす日なのはなぜ?家族で過ごすのは?

   

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クリスマスが近づいてくると「今年のクリスマスはどうする?誰と過ごす?」と周りも色めき立ってきませんか?

日本はなぜか「クリスマス=恋人と過ごす日」というイメージが長年多くの人に植え付けられているようです。

クリスマスにひとりで過ごすことを「クリぼっち」と表す言葉までできました。

クリスマスを恋人と過ごさないなんて寂しいという勝手なレッテルを貼られるこの風潮にとても違和感を覚える人も実は多いのではないでしょうか?

では日本でクリスマスが恋人と過ごす日になったのはいつからなのか、どうして家族と過ごす日ではないのかについてまとめます!

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クリスマスは恋人と過ごす日になったのはいつから?

日本人の秋から冬のイベントは大忙しですよね。

ハロウィンで仮装し、終わったらすぐにクリスマスの準備。

11月ともなれば街もクリスマスムードが漂い始めて「今年のクリスマスの予定をいれなきゃ!」と焦る人も多いようです。

そして12月終わりにクリスマスを祝ったらそそくさとツリーを片づけて数日後には元日に神社やお寺へ初詣へ行く。

色々な宗教的行事の楽しそうなイベントをすべてとり入れて楽しむという日本人の宗教観はかなり特殊ですね。

ほとんどの日本人にとってクリスマスといっても宗教的な色は一切なく、とても商業的なお祭りという感覚です。

クリスマスといえばイルミネーション、豪華なレストラン、素敵なプレゼント、ロマンティックな夜を恋人と過ごすものと思わされていませんか?

そんな強迫観念とも呪縛ともいえるような考え方に悩まされるのがひとりでクリスマスを過ごす人々の中には多いのでは?

これはクリスマスを恋人とロマンティックに過ごしてプレゼントや食事や宿泊代にたくさんお金を使わせようという企業とメディアの戦略に端を発しています。

どんな演出にもお金を惜しまずかける特別な日、それが恋人か恋人未満と過ごす日ではないでしょうか?

1980年代のバブル期、つまり空前の好景気がおとずれて学生でも簡単に2~3万円をクリスマスの夜に消費するような時代がありました。

そのあたりから、高価なプレゼント、食事や旅行に意欲的にお金を費やしてくれる恋人、または恋人未満同士がクリスマス商戦を勝ち抜きたい企業の「上客」になったように思います。

バブル期頃はクリスマスが近くなると恋愛をテーマにしたCMやドラマが毎時間流れ、恋人がほしくなるようなクリスマス映画や雑誌が花盛りになっていました。

クリスマスには恋人と過ごしてたくさん消費しよう!というメディア戦略にのせられたこの頃から、

  • 「クリスマス=恋人と過ごす日」
  • 「クリスマスに恋人がいない=さびしいクリスマス」

というような思い込みの図式となったと思われます。

それまでの日本はせいぜい夕食に家で鶏のモモ肉を焼いて珍しくケーキを食べたり、家族内で子どもにプレゼントを渡す、仲間うちで簡単なパーティーとクリスマスプレゼント交換くらいの祝い方だったはずです。

クリスマスは恋人と過ごす日になったのは、クリスマスにはたくさんお金を使ってロマンティックな夜を楽しもうね!という企業戦略が始まった1980年代だと言えるでしょう。

クリスマス 海外では家族と過ごす日

クリスマスを祝う本場のキリスト教文化圏ではクリスマスは教会へ行って祈りを捧げ(ミサ・礼拝)、家族や親戚とともに家でパーティーをして過ごすのが定番です。

日本人にとってのお正月のようなものですね

私はいくつかの外資系の会社で何度かクリスマスを迎え、また海外でクリスマスを過ごしたことがあります。

アメリカ、ヨーロッパ系の会社の社員にとってクリスマス休暇は日本人のお正月三が日のようなもの。

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彼らにとってクリスマスとは、何が何でも早く母国へ帰って当日は「家族とすごさなくてはならない」ものでした。

日本に恋人がいてもその恋人のために日本へ残ってクリスマスに欧米の実家へ帰らないという人は私は見たことがありませんでした。

日本で働く自分の帰国に合わせて10人以上の親戚が集まりくれてクリスマス・パーティーという過ごし方が定番らしいのです。

クリスマスプレゼントも両親や甥、姪、祖父母、親戚へのものを山ほど仕入れて飛行機に乗ってそれぞれ欧米の実家へ帰国していました。

たいていの外国人社員たちはクリスマスから年始まで十分に母国で休暇をとるのが普通でした。

キリストの降誕を祝う日がクリスマス。

キリスト教徒にとっては最も大切な日とも言えますね。

彼らにとってクリスマスに教会へ行かず、キリスト降誕を祝わず、そして最も大切な家族と過ごさないということは考えられないようです。

クリスマス 家族で過ごすイメージがない日本

では私たち日本人にはなぜクリスマスを家族と過ごす日にならないのでしょうか?

そうすれば恋人がいてもいなくても誰も悩まず、クリスマスに孤独感や焦燥感を感じずにお正月のように心安らかに過ごせると思うのですが・・・。

ひとつにはクリスマスからお正月までが1週間あまりしかないので帰省の間隔がせまいからということがありますね。

「あと1週間でまた家に帰るのにクリスマスにまでわざわざ帰らないよ」と思ってしまうでしょう。

日本人にとってはクリスマスよりお正月のほうが「実家で家族と過ごすべき時期」ですから、どちらかを選ぶならお正月の帰省になります。

そしてもっと大きな理由は日本でのクリスマスが祝日ではないことです。
(多くのキリスト教文化圏ではクリスマスは祝日です)

平日に仕事をしていれば、仕事が終わって夜にわざわざクリスマスをお祝いしに実家へ帰るというのは物理的に無理がありますね。

日本では毎年家族そろって家でクリスマスパーティーをするというのはせいぜい子どもがまだ学生のうちという家庭も多いでしょう。

それに加えてご両親世代にバブル期のクリスマスのイメージが定着していると、せっかく子世代が実家でクリスマスを過ごそうと思っても親との考えのギャップで居心地が悪くなることも。

親から「クリスマスなのに外で一緒に過ごす相手(恋人、友達)もいないの?」と言われる子ども世代は居場所がなくなってしまいますね。

もともとクリスチャン文化でもない日本人にクリスマスは家族で過ごすものという観念が定着していないのです。

バブル期にクリスマスは恋人と過ごすものというイメージを植え付けられた世代の人が多くいるのでクリスマスは家族と過ごす日にはなりにくそうですね。

クリスマスに恋人がいないのも焦らなくなる日

キリスト教文化でのクリスマスは「教会へ行き、家族で過ごすお祝いの日」です。

日本ではクリスマスが祝日ではない上にお正月が近いので実家へ帰省してお祝いする機会となりにくいですね。

クリスマスが日本で恋人と過ごす日と思われるようになったのは商業的な戦略によるイメージの定着です。

恋人(未満)同士が最も意欲的に消費活動してくれるというマーケティングは功を奏してきました。

でも、これからはどんどん女子会やおひとりさまというようなクリスマス商戦のターゲットも広がってくるでしょう。

価値観がものすごいスピードで多様化していますので企業も新たなクリスマスに意欲的な消費者層の開拓に必死なはずです。

「は?クリスマスが恋人と過ごす日っていつの時代(失笑)?」などという日がやってくるのも近いかも知れませんね。

ひとりで楽しむクリスマスの有意義な過ごし方についても次回書いていきます。

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