雨が降ると花粉症がひどい ひどくなるのはなぜ?
2017/05/15
花粉症に悩む人たちにとって春のうららかな陽気とさわやかな春風は憂うつですね。
なぜって、乾燥した空気中に花粉の飛散が一気に増えるからです。
それなら、花粉の飛ばない雨の日は安心!と思っていませんか?
実は(私も含め)雨の日に花粉症がひどくなる人がいるんです。
雨なのに花粉症が悪化するなんてことある?
花粉は雨の日でも飛散しているのでしょうか?
湿度が高く花粉が舞うと言うことはなさそうな感じがします。
しかし、雨の日でも花粉は飛散しています。
雨によって上空にあった花粉が地上まで雨粒と一緒に降りてきます。
これを知らずに今日は雨だから大丈夫、と安心してマスクをつけないままでいたりするといつもより花粉症をひどく感じることになります。
また、花粉症の人は、花粉を吸いこんでいつもすぐにアレルギー反応が出るわけではありません。
雨の降る前はたいてい風が強まり、その風に乗って飛散した大量の花粉を吸いこんでいるはずです。
また、その時に着ていた服にも大量の花粉が付着していることが考えられます。
これで体内の大量の花粉にアレルギーを起こすタイミングと雨の降り始めが重なり、雨なのに花粉症がひどくなることが考えられます。
そして、もうひとつ大切なことがあります。
雨の日は気圧が下がり、この気圧の低下が私たちの身体に影響を及ぼすのをご存知ですか?
気圧が下がると、自律神経の副交感神経が優位に働きます。
副交感神経が優位に働くと鼻水がダラダラと出やすくなるのです。
また、雨の日には体内で「ヒスタミン」というアレルギー反応の原因となる物質が増えます。
ヒスタミンは鼻水、鼻づまり、かゆみというあらゆる不快なアレルギー症状を引き起こします。
雨の日は、飛散する花粉、副交感神経の働き、ヒスタミンの増加などが花粉症をひどくしているのです。
雨の翌日はとくに花粉の飛散に注意
雨の翌日こそ花粉が多く舞うので、花粉症のメガネとマスクは厳重に装備して!という花粉症マスターのかたも多いですね。
その通り、雨の降ったあとは花粉がさらに多く飛散します。
雨上がりの乾燥した風に乗って舞う花粉のうえに、雨で地面に落とされていた花粉までが空中に飛散し始めるからです。
普段の晴れた日の花粉量にプラスして、地面に張り付いていた花粉までが飛散するということです。
花粉症の人にとっては雨の翌日の花粉の猛威は本当に気をつけたいところです。
天気予報をチェックするなら、晴れ日の花粉情報だけでなく、週のいつごろから雨予報になるかもチェックしてください。
花粉が地上に下りてくる雨の降り始めから雨の翌日までが花粉厳重警戒予報となります。
雨の時に花粉症がひどくなるならこの対策
このように花粉症が雨の日にひどくなることもあり、その原因がわかりました。
花粉症の人が雨が降っているからと、薬を飲まなかったり、メガネやマスクを外しているのは良くありません。
必ずいつも通りの花粉症ケアを行なってくださいね。
そして、雨の日に花粉症がひどくなると感じているなら、もうひとつ考えられることがあります。
雨の日はアレルギー反応の原因物質となる「ヒスタミン」が体内に多くなっています。
ヒスタミンが多く分泌されていると言うことは、花粉だけではなく他のアレルゲンにも過敏にアレルギー反応が出やすいと言うことです。
たとえば、カビ、ハウスダスト、動物、食べ物など、本来多少のアレルギーがあるものにも過剰に反応してしまうでしょう。
花粉だけでなく、他にもアレルギーの原因と考えられるアレルゲンを除去することを心がけてみてください。
掃除機をかける、空気清浄器を回す、小さいころにアレルギーのあった食べ物は食べないなどです。
また、基本ですが睡眠不足や暴飲暴食もアレルギーをひどくさせますので美味しいものを腹八分目に食べて、ゆっくり休養をとってください。
雨の日に花粉症がひどくなるお悩みの方、少しご一緒にすっきりしていただけたでしょうか?
私はふだんはひどい花粉症ではないのに、雨の日だけひどい症状が出るのです。
雨の日とその前後は特に念入りに花粉症ケアをして快適に花粉の時期を乗り越えましょう。